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自律神経と機能障害

本来交感神経は外部の敵などの影響により、防御反応を旨としています。

俗に言う「戦うか、逃げるか」の選択を瞬時にしなければなりません。

そして、身体ををその態勢に整えなければなりません。

例えば、血圧を上げたり、心臓の鼓動を早めたり、一瞬血液の流れを抑えたり、消化器官関係の活動を止めたりして、瞬間的働きができるようにするためです。

これまでは至って正常な交感神経活動です。

そして、その危機が去ったら、交感神経は元の静かな状態に戻ります。

しかし、このメカニズムが異常になると、交感神経が過剰に反応して興奮が持続し、末梢神経が長時間緊張し元に戻らないため、筋肉が固まり、血管が収縮したままで血流が悪くなり、組織の栄養が低下し(ジストロフィー)、それがまた疼痛を生じると言う悪循環を起こすこととなります。

この段階が異常なのです。病気なのです。疼痛も発生します。

交感神経メカニズムが異常の原因の1つは、人は、大脳(特殊感覚)の発達により、イメージする能力と記憶能力を獲得しました。

反面、この事により、リアル(現実)とバーチャル(頭の中の想像)の区別ができなくなった。

そのため、目の前のストレスを起こす対象は消えているのに、頭の中のイメージは依然あるため

【交感神経がいつまでも興奮状態】

にあり、落ち着かせることができない。


スマホやパソコン、VR機器等、様々なテクノロジーの発達と環境の変化で、現代人はますますリアル(現実)とバーチャル(頭の中の想像)の区別ができなくなりつつあります。

これらを考えますと、交感神経の興奮(暴走)を原因とする疾患が、今以上に増加することが考えられます。

近い未来、私たちは自分の力で交感神経の興奮をコントロールできなくなって、栄養ドリンクやサプリを飲むように、交感神経の興奮を抑制する薬を飲まないと、日常生活を営むことができなくなることが想像されます。

心身の不調や痛みを防ぐために、最近は自律神経のバランスを整える事が重要視され、脳のメンテナンス(頭蓋仙骨療法)が注目されています。


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