見出し画像

展示 「堀江たくみの同人陶芸」@NADiff a/p/a/r/t

やってることすら知らなくて行ったらやってて見てしまうケースは往々にしてあるが完全にそれ

感想を書いた梅沢氏の展示を見にナディフにいったら、少なくとも他に2名の作家(堀江たくみ氏、Ayako Takagi氏)の展示もやっていた

のでついでといっては本当に失礼だが、そのうちの1名の方、堀江たくみ氏の展示について(画像も撮ってたことだし)も感想書く

ちなみにもうお一方のAyako Takagi氏の展示も盛りだくさんだったんだけど自分の写真がアレすぎたためあきらめ

ちなみに会場のナディッッフについてはさっき触れた以下に

ちなみにこういう「特にグループ展とか二人展とかではないが同じ場所に住み分けて展示されてるもの」ってなんて呼べばいいんすかね
個展でいいのかどうかわからんかったので今回は作家名がたまたまタイトルに入ってることもあり「展示」とした

尚、以下文中敬称略

展示について

以下ステートメントより作家概要

堀江たくみの同人陶芸
at NADiff a/p/a/r/t
2023.7.6 (金) -7.30(日)
<開催概要〉
この度、NADiff a/p/a/r/t 店内にて陶芸家 堀江たくみによる展示を開催いたします。 2012年に金沢美術工芸大学修士課程美術工芸研究科を修了し、現在は金沢を拠点に制作活動を行っています。 堀江の作品は、漫画やアニメ
に登場するようなキャラクターモチーフが描かれており、 これまで陶芸のみならずキャラクター表現の文脈でのグループ展にも数多く作品を発表してきました。 陶芸教室で指導もしながら作品制作をする堀江は、日々陶芸の技術と知識向上に真摯に取り組みながら、 自身の魅了されるものを独自の融合で陶芸作品として表現しています。 本展では、堀江の作品を身近に触れていただける、 日常使いの器、 カップやお皿、お椀など中心に、 新たな技法を取り入れた作品を紹介いたします。

堀江たくみ | Takumi Horie

1988年 大阪府守口市に生まれる
2010年 近畿大学文芸学部芸術学科造形芸術専攻 卒業
2012年 金沢美術工芸大学修士課程美術工芸研究科 修了
2012~2016年 近畿大学文芸学部芸術学科非常勤助手として勤務、 2013年頃から現在の作風になっていく。
2017年 陶芸家の四井雄大に誘われ石川県金沢市に移住、 シェアハウスを始める。 現在はバイト先の陶芸教室でスタッフをしながら、 教室と自宅で
制作中。

個展
2012年 「restart for tomorrow」 (スペクトラムギャラリー/大阪)
2014年 「エンブリオ」 (スペクトラムギャラリー/大阪)
2016年 「viewpoint」 (オソブランコギャラリー/大阪)
2018年 「いつだって僕ら曖昧で、静かすぎて眠れない」 (中央本線画廊/東京)
2022年 「堀江たくみの同人陶芸」 (ギャラリー数寄/愛知)
「堀江たくみの同人陶芸 at 芸宿」(芸宿/石川)

グループ展
2015年
2018年
2019年
2021年 「キタイッサカ・ザ・ライド」 (ギャラリー数寄/愛知)
「故郷」 (新宿眼科画廊/東京)
「好きなかたちIII」 (ギャラリー数寄/愛知)
「ぐいのみ展」 (日本橋三越本店/東京)
2022 年 「ゆきどけ」 (新宿眼科画廊/東京)
堀江たくみ + 名もなき実昌二人展「往福(=´∀`)人(´∀`=) 往来」 (art space tetra /福岡)
堀江たくみ × 西川圭祐二人展 「かわいい」 (新宿眼科画廊/東京)
藤城嘘企画 カオス*ラウンジ7 「穏やかじゃない」 (ビリケンギャラリー/東京)
杉本憲相、堀江たくみ、宮下サトシ三人展 「わたしはお皿に落書きをしません。」 (ゲンロンカオス*ラウンジ五反田アトリエ/東京)
堀江たくみ、 四井雄大二人企画 「堀江たくみと四井雄大の展でのふるまい」 (あをば荘/東京)

展示ステートメント 画像からOCR

文中「キタイッサカ」という言葉が出てくるが、これは「北石坂」で以下のようなものだと

堀江たくみと四井雄大は、上田陽子(ギャラリースタッフ)を加えた3人で現在金沢市野町でシェアハウスをしている。全員が美術の方面で活動をしているが、別にアートコレクティブ的な目的がある訳ではなく、本当にただ一緒に住んでいる。強いて言うならば、土間に設置した陶芸用の電気窯を堀江と四井が共同で使うために都合が良く、あとは家賃が安くなって助かるからという理由が大きい。住み始めてから二年半が経ち、家の名前は完全に決まっているわけではないが、旧町名から「キタイッサカ(北石坂)」と呼ばれることが多い。

http://awobasoh.com/archives/1649

世の中にはいろんな人がいる(実感)

ちな2022年の活動をみると「キャラクター絵画」的な文脈に含まれているようだ

この辺から感想を書くが、不勉強で作家の来し方をしらないので無責任かついい加減な感想でしかない(ごめん)

思ったのの倍くらいキャラ成分強い

めっさおるで

どの作品にも同じ(ちがうかもしんない)キャラが描かれてて、すでに文様化しているような気がする
遊牧民の伝統織物とかの「この図形はヤギを表象している」などはこうやってできてったんじゃねえか説ある

意外と用の美?

これは意外なのかそうでないのかアレだが、けっこうふつうに使えそうな作品が多い

真ん中にそそり立ってるやつ以外はふつうに使える
皿とか この上にリース状のいい感じの作品あったんだがなぜか画像ない
行ってみて

いや自分使えるとかそういうんじゃないんで、と積極的に用外を主張してんのはネジが刺さった最初の写真のヤツ(と写真ないリース)、あとはこん棒のオブジェくらい

なのでキャラクター表象を用いた表現というより、ガチのキャラクターグッズ感がある

なぜこうなってるのか

ということは作者のステートメント漫画に描いてあって、実際そのまま作品に表れている

ステートメントの漫画の一部抜粋 次の画像もそう
ブルーピリオドの主人公が言われて困ってた「それ○○でやる意味ある?」だ
という形でいまはおそらく暫定的に着地させつつ制作上の道筋をさぐっているところのようだ
「〇〇を固定して別のところをいじる」はジャンルとわずあらゆる制作で使われるあれ

制作上は確かにこれはこれでありだと思った

が、一方でこれらの制作を通して達成したい、なんかもっとでかい野心というか野望みたいなのがないのだろうか という疑問もある

いやなくても別に何かを達成できると思うし、なんかむしろない方が健康だという話は最近あるが

ただ、それがキャラクターを用いた美術とキャラクターグッズの差なんだろうし、実用と美的なものの(グラデはあるが)境界として浮かんでくるものなんだろう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?