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【読書メモ】教えない授業(鈴木有紀)

お疲れ様!
今日は『教えない授業 美術館発「正解のない問い」に挑む力の育て方』(鈴木有紀さん)
という本について紹介します。

この方は、美術館の学芸員をされていて、いろいろな学校に出向いて、対話型鑑賞の授業を実践されている方だよ。
どんな授業かというと、1枚の絵を出して、そこから何を考えたかみたいなことをクラス全体で考えていく授業のこと。

とにかく、この本の肝は…

「どこからそう思うの?」


子供たちがね、絵をみてあれこれ言うと思うんだけど、
自由に言わせてるだけではなかなか深まらない。

「なぜ○○と思うの」と聞いてしまうと、「〇〇と思ったから」(答えになってなーい!)みたいな答えが大抵出てきたり、
なぜと聞かれると攻められたような気持ちになって、子どもたちの発言も少なくなってきてしまうんだよね。

ここで大事なのが、「どこからそう思ったの」と聞くこと。そうすると、みんなでまた絵に再度注目することができるんだよね。
合ってるか間違ってるか、みたいなことではなくて、何を思ったのか、そしてそれはどこを根拠に思ったのか
みたいなことをみんなで話していくと、鑑賞が深まっていく
。主観をぶつけ合うのではなくて、あくまで絵と対話するのが大事!

この手法は、物語の授業でも同じことができる。物語って、自由にいろいろ解釈できちゃうんだけど、それを一人一人に聞いてもなかなか深まらないんだけどね、どこからそう思ったのかな?って聞くことに聞くだけで、かなり読みが深まってくる。

これって、会社の会議とかでも使えると思うんだよね。
みんながあれこれ意見を自由に言うだけじゃ、なかなかまとまらないじゃない?
どこからそう思ったの?と聞いてあげることによって、過去の売り上げのデータなのか、今の会社の雰囲気なのか、何を根拠にしたのかがわかると、会社での話し合いも進みやすいんじゃないかな!

ではでは!まる

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