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椿をお茶にする

出社する時、ふと車から自宅の庭を見て気がついた。

なんて可憐な椿なんでしょう!
毎日通り過ぎるばかりで気が付かなかった。
いつもすれ違う隣の家のお姉さんが、実は猛烈な美女だったような気持ち。

1人だけ赤い子がいる。

いつも「お隣のコブシは綺麗だな。」とか「ハナミズキがあんなにたくさん!」とか隣の芝ばかり見ていてごめんね。

そして気がついた。

散り際だ!

あまりに気がつくのが遅かったので、椿の花は散り際になっていた。

もっと椿の花を堪能したい!

この美しさを長く楽しむにはどうしたらいいのだろう。

そういえば、この間食べたラーメンに椿の花が乗っていた。

花は食べられるらしい。

よし、食べよう

花は生で食べられることは体験済みだ。

美しいものは食べて取り入れよう。

椿油もあるくらいだし、何か他の使い方はないか?葉っぱは食べられないのか?

検索してみると「椿茶」が出た。

お茶を作ろう。

チャノキはツバキ属なんだね。

そうと決まれば採集だ!

かわいい

花は生で食べたことがあるし、長く堪能するには?と考えて塩漬けにする事にした。

キャー!!

水洗いした花の水を拭き取り、塩と花弁を交互に瓶詰めにする。

あっという間にできた。

塩漬けは寝かせてこれからの楽しみに取っておく。

塩漬けをする際、漬物石を持っていないので瓶ににギチギチに詰めようと考えた。
塩は買ってからほとんど使われていないモティアの塩が役に立った。

モティアの塩が美味しくないというわけではないのだが、ヒマラヤンピンクソルトが美味しすぎるのがいけないのだ。

ちなみに、筆者は塩漬けもお茶も作ったことがない。

この記事は全て感で行っている。

さて、感の勢いでお茶も作るぞ!!

想像上のお茶作り工程はこうだ。

水洗い→蒸す→揉む(→発酵)→乾燥

初めてで発酵は勇気がいるし、何より今日飲みたい

今日は発酵なしで作ってみる。

せいろをセット

ここで多少不安になったので(だいぶ遅いが)ちょっと検索をしてみる。

そこで得た情報はこうだ。
・椿の葉は硬くて揉みづらい。
・サポニンがあるため渋い。
・よく揉んだ方が渋みが少なくなる。

実は難しいのかも?と思ったが後には引けない。
せいろの下では湯が沸き立って椿の葉を待っているのだ。

蒸された?

試しに2分くらい蒸してみる。
色は少し濃くなったが葉は硬いままだ。
手で揉んでみても形が崩れない。

もう一度せいろにセットしてあと3分ほど蒸してみる。

2度目の写真を撮り忘れてしまったのだが、少しだけしんなりした気がする!!

ここからの写真はあまりない。

揉み込んでいる途中でサポニンが染み出し、アワアワになって写真を撮るどころではなくなってしまったからだ。

なんとか格闘すること30分程度、もう許して!という気持ちでトースターの乾燥モードに入れた。

温度は40度くらい。


見るからに固そうだ。


途中で乾燥具合を見つつ揉んで水分を出した。

トースターの乾燥モードでは水分があまり出ていかないのかもしれないと思い、途中でフライパンに移した。

普段はコーヒーを煎っているフライパン。

火をつけて、温度が高くなってきたら止めて揉み込みを繰り返す。

揉み込んだ時に出たお茶の成分で照りっているぞ

ようやく「もういいかな!?」と思う乾燥具合にたどり着いた。

採集から2時間。手がガビガビだ。

できた瞬間に湯を沸かし始めた。

早速飲んでみる。

フレンチプレスに一掴みの茶葉を入れて、3分ほど待ってみる。

注ぐと香りはなんとな〜くお茶の香りがする程度だった。

色は淡い黄緑だ。

味は、薄〜〜いお茶。

だが、かなり甘い。そして渋みが全くない。

揉み込んだ成果が出たのかも!

さらに2分ほど待ってから飲むと、ようやく椿の香りがした。

小学生の頃に「椿の実はたべられるのかな?」と思って口に入れて後悔した時の香りだ。

大人になった今なら椿の趣を感じながら飲むことができる!

予想外だったのは甘みが強くて、お茶として美味しいということだった。

もっと香りを強く出すために花を一緒に抽出すると良いかもしれない。

赤い線が入っているのもおしゃれ

ネットの情報を見ると、椿のお茶は漢方として使われたりしているらしい。

美味しいからと言ってたくさん飲むのは良くないのかもしれない。

試す場合には色々調べて、自己責任でお飲みくださいね。

椿の花の塩漬けも楽しみだ。

チョウチョのような椿の実

採集している時に、帯留めのような椿の実(殼)を見つけた。細部までかっこいいぜ。

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