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演劇する息子踊る娘

週末、娘も息子も私がもらったことのないほどの拍手をもらった。それはそれはすごい拍手だった。

娘は、オペラのダンスチーム。息子は、高校の演劇部。それぞれが心を打たれた観客から同じ日の午前と午後でたくさんの拍手をもらっていた。オペラの会場は東京文化会館。600人規模の都立の贅沢なホールで音響も素晴らしく、会場全体が割れんばかりの拍手だった。息子の方は、学校の文化祭で校舎全体がざわつき、色めき立つなか、隅っこの教室でひっそりと、しかし、しっとりとまっすぐな演技をしていた。そこにもまた最大限のできる限りの称賛が送られた。

豪華すぎるオペラの舞台に負けず、しっかりと演じ踊る小学生と、手作り感満載の荒削りな男子4人。環境は違えど、若さの伸び代と希望を強く感じさせてくれた。

校演劇は部員が4名。スタッフも部員で賄う。なかなかハードな立て付け。脚本も演出も自分たちで行なった。通常の教室での芝居は、教室を闇幕で覆い、暗転できるようにし、ついたてを両側に立てて舞台裏を分け、舞台は3台の机で表した。演者と客の間は3歩ほど、30人で満員だった。

オペラの方は上野の東京文化会館で演者もスタッフも予算ももう要らんというほどあった。1日に両極端なものを見られて、片方ずつに子どもらが出ていてなんとも言えない日だった。

同じこともある。両方とも見返す動画がないのだ。高校の方は撮影失敗、オペラの方は販売しないそうで、演劇の舞台とはまさに一期一会なのだな、そのときをその場でライブで楽しむものなんだと学んだ。

だったら、もっと友達や親戚に見てもらうしかない(ダンナも山登りで来れなかった)。来年はたくさんよんでみんなで見に行こう。

実は私も中学のときや大学のときに舞台に立ったことがある。けれど、こどもらの方がはるかに素晴らしく拍手も凄かった。もうステージ経験では優に超えられたことになる。すごいな、こどもたち!いいものを見せてくれてありがとう。

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