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SonicBoom Vol.8 AGIで教育はどう変わる?

ざっくりまとめ
「SonicBoom Vol.5 AGIインパクト AGIが変える経済・社会」にて、AGI(Artificial General Intelligence)と呼ばれる、進化したAIが登場する。AGIとはどういうもので、経済・社会を変えるインパクトがあるものだということを考えました。
 AGIが経済・社会を変えるなかで、教育も大きく変わると思います。このパートではAGIにより教育がどう変わるかを考えてみます。


議題の整理

下記のスライド、1~3の順番で考えていきます。

1-現在の教育の課題

 文部科学省や教育評論家の方が考える課題をまとめました。

 文部科学省の資料から。
最終的には1の教育目標の実現で「健康で文化的な生活の基礎となる教養・社会生活を営む力」との言葉があり、これを実現するために、2~5があると思われます。
 有名評論家の論点は3点ですが、「学力」と「それを育成する環境・方針」という2点に絞られると考えました。
結論として、
現在の教育の課題=「学力」をつけることと考えました。

2-AGIによって変わる教育

 AGIによって「学力」を向上できるかを考えてみました。
私の考えは「できる」でした。
スライドで根拠などを説明します。

 AGIは「学力」の向上が可能と考えましたが、それを実現するにはいろいろなことを変えなければなりません。
具体的に何を変えるかを考えます。

 AGIによる「学力」の向上は先生や教科書、勉強の仕方など「学力」まわりのいろんなことを変えることで、総合的に「教える」ことの品質があがり、学力アップにつながると考えました。
 ここで、「そもそも、なんで学校に行かなきゃいけないのか?」という疑問も芽生えます。Apple Vision Proが発売された今、「学校はメタバースでいいんじゃない」という声が強くなりそうに感じました。
先生や教科書以外にも変わるものを考えてみました。

 「学力」の範疇からすこしそれるかもしれませんが、「教育機会の均等」や「リスキリング」についても考えてみます。


3-AGI×教育の新サービス

 AGI先生が誕生し全ての学校に浸透するには、10年以上の時間が必用だと思います。(徐々に民間サービスが提供しだすと思います)
その前に始まる、新ビジネスのアイデアを考えてみました。

 AGIが先生・コーチのアシスタントをするというものです。
先生もコーチも授業や練習の前にいろんな準備が必用です。
その時間の負担が多いと問題視されています。
そこで、AGIが準備作業を行います。
もう一つが、生徒一人一人をケアしきれない(目が届かない)問題です。
AGIが先生の代わりに、生徒の学習の進捗やスポーツの状況をチェックすることで、サポートができます。
 その他にも考えられるサービスを記載しました。

※番外編 AGIよって低下する「知」の価値
~教育の目指すものが変わる

  「AGIがいつでもサポートをしてくれる」というのは物凄くく大きな変化を生みます。
例えば…
●子供がお腹が痛いっていうけど、大丈夫かな? と思ってもAGIが診てくれます。そして、適切な対応を教えてくれます。
●このエクセルの表だけど関数がうまく組めればすぐできるんだけどな…。
AGIが、「××して処理しときました」とやってくれます。
●仕事で新しい商品企画を提出するとします。
AGIに聞いたらアイデアを出してくれて、そのアイデアの類似ケースが別の国で発売され、どの程度売りたかのレポート作ってくれます。

このように、AGIが何でも回答してくれるなら、人間が記憶したり、考えたりすることに意味があるのかと思います。
結論として、別に人間でなくて、AGIがやってもらえばいいはずです。
そうであれば、人間が「知」≒「学力」を高める必要はないはずです。
そもそも、「学力」を高めたいというニーズの背景には「学歴信奉」的な価値観があると思うのですが、この「学歴信奉」の価値観が色あせると思います
AGIが話す内容は理解できないといけないので、それなりの知性は必要なのですが…。

「AGIで教育はどう変わる?」まとめ

●AGIの利用により、「学力」の向上は可能である。
●AGI先生、AGI教科書、学校の変化などAGIをきっかけとした変化が起きると想像される。

※番外編
●AGIによる変化の一つとして「知」の価値がさがる。「学力」の価値も同様に下がる。
●「知」に代わる何を教育により得るのかの答えを早急にださないといけない。


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