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今だから書ける大学入門

 あくまで、素晴らしかったことやユーモアで語れる文脈、そういった肯定的評価としての大学や大学院の取り扱い方法について書いたものがこの記事です。ただ、規程やルールの整備とともに大学の「学校」化が進んだ現在、お読みいただいてニヤリとした後で、はたして読み流して頂けるものなのか問題視されてしまうのか、あるいは私と同様に肯定的評価をして頂けるか逆にかけしからぬという感想を抱かせてしまうのか、予測困難なところがあります。ここは、実在する関係者の方に迷惑をかけぬよう、匿名性を大切にしたいと思います。

大学というものに関する筆者の価値観

 大学と言う学校は、高等学校までとは違い、学校であると同時に学問の世界(とはいえあくまで学生主体でのお話ではありますが)と実社会との接点としての役割も同時に持つ場所であると考えております。極端な言い方をするならば、大学生という無給の職への就職とそれによる学術研究の入り口への参加、その経験こそが学習の主眼であるという見方すら、一面として成立するかもしれません。したがって、ひたすら学ぶことの為の仕組みであった高等学校以前の学校とは多少趣が異なる部分が存在し、それゆえに、学び舎としての機能のみを軸として大学というものとお付き合いしようとすると、そのギャップに起因して時としてやや笑ってしまうような理不尽に出会うことがあり得ます。
 上記の認識があらかじめ共有されていれば、理不尽というよりも体験して損はない学習の一環だな、と見て頂くこともできるかもしれません。
 ちなみに、笑えない理不尽も極希に発生しますから(大学教員の問題行動に関して時折出される報道の事例、在学中に純粋に手続き上発生する大学生にとっての不利益、等ですね)、そういった事柄については関係者として自戒し、うやむやにしないで改善につなげてゆく算段を怠ってははならないと真摯に思います。
 しかしながら、ここで話題にしたい様な、言わば肯定的理不尽については、語り継ぐこともまた必要ではないかと思う次第です。
 その必要性の理由は、単純に茶飲み話の継承という意味の他、例えば筆者にとっては微笑ましい説話になると感じれられる事例であるものの、他の皆さんの基準では、不愉快な、上述の説明で言う笑えない理不尽に該当する様な物も存在するかもしれません。そういった、判断が分かれたり境界的であったりす事例について知識として知って頂くことで、可能であればご自身については事前に避けて頂いたり、あるいはせめて対応準備して頂いたりする為の、基礎的な情報になるのではと考えている次第です。
 そんなこんなで、大学の諸問題?につきまして、以下簡単に例示させて頂きます。大学というものの取り扱い方について垣間見て頂ければ幸いです。

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