アンディ・ウォーホルの思い出を、私の視点で綴ってみた。
先日アンディ・ウォーホル・キョウト展に行ってきました。そこで、アンディ・ウォーホルの思い出を、私の視点で綴ってみました。
私とアンディ・ウォーホルの出会い
たぶん、私のアンディ・ウォーホルとの出会いは時計だったと思う。
美大やデザイン関連の出身ではないけれど、私はたぶんずっとアートに興味はあったのだ。
過去、私は時計店で勤めていて時計は時間を見るものではあったけれどそれよりもファッションの一部の時計として興味があったのでわりとシンプルでふつうな時計より個性的な時計が好きだった。
2006年セイコーインスツルから出たアンディ・ウォーホルコレクション。カラフルでPOPな可愛い時計にテンション爆あがりしたのを覚えている。
アンディ・ウォーホル・キョウト
先日アンディ・ウォーホル・キョウト展を見てきた。ドローイング、インスタレーション、実際に京都を滞在して感じた日本の伝統・文化などが反映された作品の展示が見ることができて面白かった。
「徹子の部屋」に登場していた写真があり…衝撃を覚えた。自分が知っている日常の世界にPOPアートの巨匠が溶け込んでいる…
アンディ・ウォーホルがなくなったのは1987年、私は1984年生まれなので、2才の時…生きている時代がわずかながらかぶっていたんだな、と。
銀の雲のインスタレーション
牛の壁紙の奥に、映像と銀の雲がふわふわと舞っているインスタレーションの部屋があった。部屋に入ると映像が壁に映し出されて自分の影が作品の一部になる、そんな展示だった。
家に帰って図録を読むと銀の雲はもう絵は描かないと決めたアンディ・ウォーホルの着地点だったと知る。ヘリウムガスが充噴された銀の雲は浮かぶ絵画であり彫刻で見る人を没入させる体感型のアートで、発表されたのは56年前…この作品は時代をはるかに飛び越えていた。
1966年の個展で『銀の雲』と『牛の壁紙』で構成された風変わりな個展を開催したと図録に書いてあり、この展示の並びは当時の個展の再現というかオマージュだったのかなと思います。
この作品で、またふと思い出したことがあり…時計を収納する箱のクッションが銀の雲だったんです。これは時計から箱までまるごと作品だったんだって再び感動してしまいました。
身近に思えた作品
これは今回の展示の中で好きだと思った作品。これがポップアートだ!と感じるシルクスクリーンの作品も良いですが、インクと鉛筆で描かれたどこか日常ぽさのある作品は距離感が近くてなんだか好きです。
波といえば北斎。何度も再生され生まれ変わっている波の作品を見かけるのでわたしの頭の中で『Re-波』と『イジられ北斎』というフレーズが生まれてしまった。日本で最も馴染みのあるアートなのではと思いませんか?そしてそれを取り入れるアンディ・ウォーホル、やはりとにやり。
めちゃくちゃアメリカンでファンキー…全然違うのにこの作品を見てなぜか最後の晩餐とわかるのがすごい。
時計にも使われていた作品が私にとってはやはり馴染みが深い…この作品を見て、アンディ・ウォーホルって音楽何聴いてたんだろうと思った。レコード棚を覗いてみたい。そういえば今回の展示、代表作のバナナ(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)の展示なかったな…なかったよね…??
ベスト・オブ・ポップアート
個人的に好きな作品はflowersで気が付いたらお土産のグッツは図録以外全てflowersで…無意識でした、本当に。
美術館に行った際、図録を購入するようにしている。展示作品が網羅され解説もしっかり載っているので、後日より深く作品のことを知ることができる。そして、背景を知るとより深く好きになれるし興味や関心が湧くのでおすすめです。
アンディ・ウォーホルのことばに「ポップ・アートはモノを好きになることだ」というものがあるのですが、日常に溢れたモノの中から自分の好きを見つけ大事にする、その行為がPOP(大衆的)でありアートなんだと思いました。
アンディ・ウォーホルの作品の中で、私にとってのベスト・オブポップ・アートはflowersかな。
おしまい
京都に行った時のこちらのnoteもよろしければ〜🫱🏻✨
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