見出し画像

『チームで「ことを成す」ための心理的安全性のつくりかた』を小平寮で開催しました!【ZENTech 石井遼介 × 武蔵野EMC 伊藤羊一】

こんにちは!EMC1期生の上村です!
今回、私たちのアジトである武蔵野大学小平寮にて、日本に「心理的安全性」という言葉を広めた第1人者のZENTech 代表取締役 石井遼介さんをお招きして『チームで「ことを成す」ための心理的安全性のつくりかた』というイベントを主催したので、学部noteを書かせていただきました!
途中で様々な困難があったので、時系列で執筆します。

1、開催のきっかけと狙い

実は、石井さんとは直接出会った訳ではなく、ZENTech 代表取締役社長 金さんとSHIBUYA QWSのイベントで出会ったのがきっかけで、そこに居合わせた客員研究員の西舘聖哉さんとイベントの話が進み、トントン拍子で石井さんをアテンドしてイベントをしようと決まりました。
「1期生〜3期生の交流が生まれて、グループワークで上手くいかなかった経験を掘り下げて学べたら良いね」「せっかくなら学部長の伊藤羊一さんとも対談したいね」という感じに企画を組み立てていきました。

2、初めての企画書とチラシの作成

企画書は、みんなにどうなって欲しいかの解像度を高く持って作成したので、石井さん、羊一さんには登壇を快諾していただけました!

しかし、苦戦したのはチラシです。
第一稿はこんな感じでした(笑)

チラシ、第一稿……

本当は1時間でデザインを終わらせて友達と事業のミーティングをする予定だったのですが、友達に見せたら「チャカチャカして目が痛くなる」と言われ、ミーティングは無くなりデザイン指導が始まりました(笑)
そして、6時間の死闘の末完成されたチラシがこちらになります。

チラシ完成!

終わったのは深夜1時。
ゼロからここまで成長して1つスキルが身につきました(笑)

3、突然現れた開催の危機

ここまでやったところで、1つの連絡が学部のslackに流れました。

「寮生以外の学生は19:00までに退館してください。教員立ち会いの場合は21:00までです。入館する場合は3日前に申請書を提出してください。」

何が起きたのかというと、イベントの終了時刻を21時ジャストに設定し、22時まで交流会を行う予定で大学に申請している最中に、寮規則が変更になり、時間が厳しくなってしまったのです。

しかし、石井さんや羊一さんの都合で開始時間は早められない。
めっちゃ巻けばギリギリ間に合うかもしれない。でも、2ヶ月間想い描いて来た「全学年の交流が生まれ、今後のチーム活動に活かせる学びも生まれる」という、理想の光景が無くなってしまうと感じた瞬間に、途方もない挫折感に襲われました。

そして、私たちのイベントに対して大学から連絡が来ました。

4、大学も僕たちの事を想っている

もちろん開催は不許可でした。
しかし、寮規則には明確な理由があれば申請が通るかもしれないと書かれていました。そこで、きっと大学もやって欲しいけど、許可を下せない何かしらの原因があると意図を汲み取りました。そして、これまでの私達の行動を振り返り、何が問題なのかを考え、開催にあたっての近隣住民への配慮が足りていなかったのではと思いました。それを踏まえて、近隣住民を配慮して、参加者は関係者のみで、不審者は絶対にイベントに参加させないことを謳った企画書を提出しました。

5、120人へのプレゼン

寮規制が厳しくなり、寮に住んでいるわけではない2. 3年生が寮へ行く事へのハードルが上がり、ラウンジではその話で持ちきりでした。
そのタイミングで、自分のイベントを通してこの問題と向き合わなければと思ったことが、アントレプレナーシップを発揮するきっかけになりました。そして、2. 3年生合同授業の時に時間をもらい、小平寮の現状とイベントにかける想いを話させて頂きました。

そして、無事に22時までの延長許可を頂くことができました。

6、当日の不安

当日は雨が降り、寮への交通がいつも以上に不便でした。入館申請書は大学しか見れないので、参加人数が全く分からない状況で、ずっとソワソワしていました。

そんな中、石井さんと金さんが寮に到着し、会場の準備を始めました。
一通り準備が終わり、改めて挨拶を行い「心理的安全性のつくりかた」にサインを貰いました。

サインを頂きました!!

会場の後ろの方を見ると、卓球をしている1期生がいました。
その光景に寮生活の記憶がフラッシュバックして、懐かしさを感じていたら、気がついたら全体で50名ほど集まっていました!
途中からインターンやゼミ終わりに駆けつけてくれた学生もいて、EMCのつながりの強さを体現したイベントになりました。

7、石井さんが講演で引っ張りだこな理由

開始40分前の打ち合わせの時に、イベントのキャッチコピーが【チームで「ことをを成す」ための心理的安全性のつくりかた】なので、みんな心理的安全性について学べることを期待して来るような告知をしました!と説明したら、

「大体分かりました!」

とおっしゃって、颯爽と資料づくりを始める石井さん。
「え、今ので伝わったの!?」と思いましたが、事前に本を読んでいた私は、心理的安全性が高い職場は裁量があるという一文が頭をよぎり、

「よろしくお願いします!」

と一言。

緻密に打ち合わせをしなくても、圧倒的な研究量とイベントの登壇経験から、最適解を導き出して対応できる柔軟性と前向きな声かけが、「石井さんがいれば大丈夫」という雰囲気を形成し、イベント全体の心理的安全性が高まる。だから石井さんは様々なイベントや企業から引っ張りだこなのだと気づきました。

そしてイベントが始まりました。

8、上げた期待の上を行く石井さん

直前に作った資料とは思えないほどに、内容の軸がブレず、詰まる事なく説明して行く石井さん。
たまたま多目的ホールで作業をしていた学生も、気付いたら石井さんへ期待の眼差しを向けていました。

イベント内容は、
【心理的安全性についての講演】
【心理的安全性を育むワークショップ】
【伊藤羊一学部長との対談】

という3パートで実施しました。

前半では、心理的安全性についての概要や、具体的な声かけや組織の運営方法について講義形式で教えてもらいました。

後半では、ぬるくてOKではなく高いパフォーマンスを求める組織をつくるための、チームビルドの際に使える「価値付けされた行動」を引き出すワークショップを行って頂きました。

終了後、参加した学生達からは、

・こんなにエビデンスのある講演は久しぶりに聞いた!
・スキルの1つとして身につけたいと思った!
・自分の立ち位置が明確になった気がする!

こんな声をもらいました!

また、予定通り1時間長く開催したことにより、質疑応答の時間やワークショップの時間をしっかりと確保する事ができ、しっかりとみんなの学びになり、EMCのコミュニティとしての結びつきも強くなる、そんなイベントになったと確信しています!

左からZENTech代表取締役社長 金亨哲さん ZENTech代表取締役 石井遼介さん EMC学部長 伊藤羊一先生

【最後に】

今回のイベントをきっかけに誰かと会話する時には、「この空間は声を出しにくい雰囲気になっていないか」と常に問いかける癖がつきました。
本イベントを開催してから2カ月経ち、ようやく心理的安全性を保つための具体的な声掛けまで出来るようになってきて、ムードメーカーと言ってもらえることが増えました。

また、イベントの企画から実行までしていく過程で、様々な壁とぶつかりましたが、最後まで乗り越えて最高のイベントにする事が出来ました。これは間違いなく武蔵野大学アントレプレナーシップ学部で「やってみる」マインドが醸成されたからだと感じています。

私たちはまだ卒業生を輩出していない学部ですが、着実に起業家精神を身に着けています。このマインドがどう社会に出てから役立つか正直まだ分かりませんが、自分で選んだ道を信じて引き続き精進していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?