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防災について考える⑫【災害が発生したらどこに避難する?part2~避難について考えよう~】

みなさん、こんばんは!
うさみです。

前回は、避難について考えようということで、次のことを考えてきました。

①避難所へ避難することだけが正しいとは限らない
②避難のタイミングを行政からの避難勧告等だけに頼るのも危険
③行政からの情報を入手しながら、自身で避難のタイミングを見定められるようになろう

今回も、引き続き避難をテーマに、行政から避難勧告等が発令されたとき、私たちはどう行動すればよいのかについて考えていけたらと思います。

おさらいになりますが、行政が発令する避難勧告等には次の4種類がありました。警戒レベルと併せると次のとおりになります。

①【警戒レベル3】避難準備・高齢者等避難開始
②【警戒レベル4】避難勧告
③【警戒レベル4】避難指示(緊急)
④【警戒レベル5】災害発生情報

では、それぞれ発令されたときの私たちが取るべき行動を詳しく考えていきましょう。

①【警戒レベル3】避難準備・高齢者等避難開始

立ち退き避難が必要な方の内、高齢者、障がい者、妊産婦、乳幼児、日本語を解せない外国人等いわゆる要配慮者とその支援者の方は立ち退き避難を始めましょう。その他の方は、立退き避難の準備を整えるとともに、以後の防災気象情報、水位情報等に注意を払い、自発的に避難を開始することが望まれます。

特に、入院患者や施設入所者等、移動が困難な要配慮者は、指定緊急避難場所への適切な移動手段が確保できなくなった場合や、事態が急変した場合には、「近隣の安全な場所」へ避難することも考えられます

②【警戒レベル4】避難勧告

居住者等の全員が避難する段階になります。立退き避難が必要な居住者等は、予測される災害に対応した指定緊急避難場所へ速やかに立退き避難しましょう。

なお、避難にあたり、浸水や土砂災害のおそれがあるなど、移動途上で被災する可能性があり、指定緊急避難場所へ移動することがかえって危険であると自ら判断した場合には、次善の避難行動として、指定緊急避難場所以外の「近隣の安全な場所」へ移動しましょう。

さらに、「近隣の安全な場所」への避難すら危険と自ら判断した場合には、命が助かる可能性が少しでも高い避難行動として、やむを得ず、その時点にいる建物において、より安全な場所(例えば屋内の高いところや、場合によっては屋上も考えられる)へ移動する「屋内安全確保」を行うことも考えられます。

③【警戒レベル4】避難指示(緊急)

災害が発生するおそれが極めて高い状況等となっていますので、緊急に避難する必要があります。未だ避難できていない人は、予想される災害に対応した指定緊急避難場所に限らず、状況に応じて「近隣の安全な場所」へ緊急に
避難することや、「屋内安全確保」を行いましょう。

④【警戒レベル5】災害発生情報

このときには、既に災害が発生している状況ですので、未だ避難できていない人は、命を守るための最善の行動をとる必要があります


これらが、避難勧告等が発令されたときに私たちが取るべき行動になります。

とはいえ、前回の記事でも触れましたが、避難勧告等が発令されなくても、「自らの命は自らが守る」という考え方の下に、みなさん自身が警戒レベルに相当する情報等を確認し、避難の必要性を判断することを忘れてはいけません。

また、これらの避難勧告等は、災害発生の可能性が少しでもある場合に発令されることから、実際には災害が発生しない「空振り」となる可能性も大いにあり得ます。そのため、避難した結果、何も起きなければ「幸運だった」という心構えも必要です。オオカミ少年ではありませんが、”空振りの可能性も多くあるよ”という認識を持つようにしましょう。

空振りの可能性を予め知っておくことで、次のように考え方を変えることができ、より自発的な避難行動につながっていくのかなと思います。

”避難勧告なんか出して何も起きなかったじゃないか”

”避難勧告が出たけど何も起きなくてよかった”

少しでも、このような考え方の人が増えてくれるといいですね。


さて、今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございます。
これからもひとりひとりの防災力アップに役立てればうれしいです!

ではまた!

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