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防災について考える㉗【自主防災組織って?~自分たちの地域は自分たちで守る~】

みなさん、こんばんは!

前回は、地域のヒーロー消防団について考えましたが、今回も、地域を守る”自主防災組織”について考えていきたいと思います。

さて、自主防災組織とはなんぞや?というところですが、災害対策基本法という法律では次のように定義されています。

【自主防災組織とは】
住民の隣保協同の精神に基づく自発的な防災組織をいう。(災害対策基本法第2条の2第2号)

はい、よくわかりませんね。

ざっくりいうと、地域の住民同士が話し合い、いざというときに避難の呼びかけ・誘導、救出・救助、初期消火、避難所の運営などを行うために自治会等で組織されている”防災を考える集まり”になります。ちなみに、マンション等にお住まいの方は、管理組合が自主防災組織として活動している事例もあります。

それでは、詳しく自主防災組織についてみていきましょう。

どんな人たちが集まってるの?

自主防災組織のカタチとしては、いくつかパターンがありますが、オーソドックスなのは、先ほど説明したとおり、自治会の組織が自主防災組織を兼ねている場合です。

この場合、自治会長や区長が自主防災組織の代表となっています。そのほか、自治会の役員がそれぞれ担当しています。

一方、自治会とは別に自主防災組織を立ち上げた場合、代表は自治会長等には限られません。消防関係者のOBの方や、防災士等の防災に関する知識のある方が代表となっていることもあります。

普段はどんな活動をしているの?

自主防災組織は、次のような班編成でそれぞれ防災意識の向上のための活動をしています。ちなみに、この班編成はあくまでも例示ですので、各自主防災組織によって多少異なります。

【消火班】消火器の取り扱い訓練、火災予防の啓発

【救出・救助班】訓練の実施、災害対応用資機材の整備

【情報班】情報収集伝達訓練、避難行動要支援者情報の把握

【避難誘導班】避難経路の安全点検、避難所の開設訓練

【炊き出し班】炊き出し用具の整備、備蓄食糧の管理、炊き出し訓練の実施

なお、自治体では、このような資機材の整備や訓練の実施について補助金を交付することで、自主防災組織の活性化を目指しているところもあります。

災害が起きたらどういう活動をするの?

いざ災害が発生したときは、普段からの班編成に基づき、それぞれ次のような活動を行います。

【消火班】出火防止対策、初期消火の実施

【救出・救助班】救出・救助活動の実施、防災関係機関への協力

【情報班】災害情報の伝達、防災関係機関への被害情報等報告

【避難誘導班】避難の呼びかけ、安全な避難誘導、避難所運営の補助

【炊き出し班】炊き出しの実施、食糧等の管理、分配

私たちにできることは?

防災に興味のある方は、ぜひ活動に参画してみるのもいいかもしれません。

参画までは。。。という方は、例えば、回覧板等で訓練の案内や啓発のチラシが届いたらしっかり目を通してみましょう。また、タイミングが合えば訓練に参加してみるのもいいですね。ほんの少しの行動が次につながりますので、防災って面倒だなーと思わないよう心がけましょう。

一方、災害時には、自分や家族の無事が確認できた後に、率先して協力できることが望ましいですね。

さて、今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございます。
これからもひとりひとりの防災力アップに役立てればうれしいです!

ではまた!

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