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防災について考える⑯【ペットは避難所に連れていけるか?~ペットの避難を考えよう~】

みなさん、こんばんは!

犬派か猫派かと言われれば犬派のうさみです。

今日は、指定緊急避難場所・指定避難所へ避難する場合、家族の一員でもあるペットを避難所等に連れていけるかどうかを考えていきたいと思います。

この疑問については、国において次のように方針が示されています。飼い主としてどのような備えが必要かを知ることができますので、ご覧ください。

上記の国の資料を見ると、飼い主とペットが避難所へ避難する”同行避難”ができる場合にはとあります。ということは、できない場合もある?

はい、そうなんです。

ペットの受け入れ可否については、最終的に皆さんがお住まいの自治体で決められています。

ですので、今日の問いかけの答えとしては、自治体によっては、同行避難を認めているところもあれば、避難所ごとに受け入れ可否が異なるところなど、さまざまだということです。

そのため、飼い主としては、まずご自身のお住まいの自治体ではペットとの同行避難が可能なのかを確認する必要があるのです。気になる方は、一度ホームページ等で確認してみましょう。

万が一、避難所へは連れていけないという場合には、被災状況にもよりますが在宅避難という手もあります。家具の固定や建物の耐震補強、ご自身やペットの食糧等の備蓄などであらかじめ備えておきましょう。

一方、同行避難が可能な場合でも、注意が必要です。ペットは原則として避難者と同じスペースで過ごすことはできません。これは、動物アレルギーの方、鳴き声の問題、人畜共通の感染症リスクの増大等の理由によるものです。

避難所ではペットは人と離れた別の場所に避難することになります。また、飼い主が個々に用意するケージ内で、他の動物と一緒に過ごすことになり、世話は飼い主自身が行わなければなりません。このような避難所での状況を考え、平常時から次のように、十分な備えや必要な対策をしておきましょう。

(1)餌、水、道具の用意
指定避難所などにペット用の救援物資が届くまでには時間がかかることがあるため、少なくとも5日分(できれば7日分以上)は用意しておきたいところです。餌は保存性がよく、缶詰に比べて軽いドライフードがよいと考えられます。そのため、普段からドライフードを食べる習慣をつけたほうがよいでしょう。
道具(ペットシーツ、リードなど)には優先順位を付け、優先度の高いものは避難時にすぐに持ち出せるようにし、人の避難用品とともに保管します。

(2)ケージの用意
避難所にケージはありません。そのため、ケージは飼い主があらかじめ用意しておかなければなりません。普段からケージに慣れていない動物はストレスが溜まってしまうため、普段からケージに慣れさせておくことが必要です。

(3)基本的なしつけ
発災時、飼い主がペットを連れて避難しようとしても、ペットがパニックになり、いつもと違う行動を取る可能性があります。こうした状況下で、人とペットがすみやかに避難するためには、普段からキャリーバッグなどに入ることを嫌がらないことや、犬の場合は、「待て」、「おいで」などのしつけをしておくことが必要です。

(4)健康管理
避難所では伝染病が蔓延する可能性があります。このため、予防できる疾病については普段より予防接種を受けておきましょう。

(5)個体識別
災害が起こると動物と離ればなれになってしまうことがあります。そんな時でも、動物が飼い主の元に戻ってこられるように動物の個体識別ができるようにしておきましょう。動物の特徴が細かく言えるように(性別、毛の色、耳の形の特徴など)マイクロチップは鑑札や迷子札と違い取れてしまうことがないため、個体識別にとても有効です。

(6)預け先の確保
親戚や友人など、いざというときに動物を預かってくれる先を探しておきましょう。多頭飼育の場合で、飼い主だけでは全頭を連れて避難できないと想定される場合には、あらかじめ周囲の人や友人などに協力をお願いしておくことも大切です。

以上が、飼い主の皆様に取り組んでいただきたい平時からの準備になります。大切なペットのため、できるところから、一歩一歩進み、飼い主もペットもそれぞれがストレスを感じないようにしたいものですね

さて、今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございます。
これからもひとりひとりの防災力アップに役立てればうれしいです!

ではまた!


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