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防災について考える⑰【避難所は誰が運営するの?~避難所での生活を考えよう~】

みなさん、こんばんは!

目覚まし止めて、足元寒くて布団の中で足をさすってたらいつの間にか朝活に遅刻した、うさみです。

今回は、指定緊急避難場所、指定避難所を誰が運営するのかについて考えていきましょう。ざっくりと、開設と運営に分けてみていきます。

標記の写真は平成21年7月中国・九州北部豪雨のときの実際の避難所の様子です。(出典:財団法人消防科学総合センター)


避難を受け入れるために避難所を開設しますが、それはいったい誰が開設するのか

原則として、各自治体の避難所担当職員が、避難所に指定された施設管理者と協力して避難所を開設します。

災害が発生するおそれがある、または災害が発生したときに、自治体は避難勧告等を発令します。そのときに、いざ避難してみたら避難所が開いていない!では困りますよね。

ですので、各自治体の災害対策本部等が避難所開設の判断を行い、担当職員が避難所へ派遣されます。そして、先に記したとおり、施設管理者と協議し開設されるのです。

その後、開設した旨が広報され避難者の受け入れが行われます。

では続いて。

避難者を誘導する、生活の方針を決定するなどの運営は誰がするのか

避難所の開設後、どんどん避難者が押し寄せます。避難所内ではてんてこまいです。

それぞれのスペースへ避難者を誘導したり、避難者情報を把握するため、名簿をつくったり、自治体の災害対策本部と連絡を取ったり、物資の仕分けをしたりと、取り組まなければならないことが山のように浮かび上がってきます。

これらは、ここに示しただけでもご覧のとおりで、避難所に派遣された担当職員だけでは対応できません。

そもそも、避難所に派遣される職員は、多くて数名だと思っていただければと思います。大規模な災害が発生して、たくさんの避難所を開設することとなれば、派遣できる人数に限りが出てくるのは考えてみれば当然のことですよね。

そのため、避難所の運営については、避難者が中心となって行うことが理想とされています。地元の区長さんや自主防災組織が連携して運営本部を立ち上げ、避難者の中からメンバーを選出していくと良いでしょう。このとき、派遣されてきた自治体の職員は自治体との連絡調整役として、この運営本部メンバーに入ることが想定されます。

みなさんは、避難所に早く避難される方をどのようにイメージされますか?

もちろん、早め早めの行動で避難してきた方もおられると思いますが、基本的には、避難所の近くに住んでいる方と元気な方が早めに避難をしてきます。ですので、早めに避難してきた方と連携・協力して、避難所運営を行っていくことが望まれます。

また、よくあるのですが、避難してきたのだから、自治体の職員が世話をするのが当たり前だとは思ってはいけません。繰り返しになりますが、職員は限られた人数しかいないのです。増えていく避難者に対応しきれないのが現実です。

みなさん自身で、円滑な避難所運営ができるよう、力を合わせることが必要です。日頃から近所の方とコミュニケーションを図り、いざというときに備えましょう。

一方で、大雨等の短期的な避難所開設期間となることがあらかじめわかっている場合には、自治体職員だけで開設・運営等を実施するような状況もあります。



さて、今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございます。
これからもひとりひとりの防災力アップに役立てればうれしいです!

ではまた!

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