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防災について考える㉖【地域を守る消防団~消防署と消防団のチガイ~】

みなさん、こんばんは!

気づけは11月ももう終わりですね。

さて、今日は地域を守る”消防団”にフォーカスをあてていきたいと思います。

消防団って?

消防団とは、消防組織法という法律に基づいて、各市町村に設置される消防機関です。普段はそれぞれの仕事を持ちながら、火災や災害発生時に消火・救助活動等を実施します。

また、よく、”地域のボランティア”と言われていますが、厳密には、非常勤特別職の地方公務員となっていて、報酬等が支給されます。

人数とすると、平成31年度現在、日本国内で約83万人の方が活躍されています。

消防署と消防団のチガイ?

一方、消防署で勤務する職員(消防職員)は、常勤の地方公務員で、普段から消防署で働いています。火災等の災害対応はもちろんのこと、救急業務や、普段からの各種検査や消火栓等の点検を実施しています。

こちらは、平成31年度現在、日本国内で約16万人の方が活躍されています。

このように、消防署員と消防団員は、勤務形態や人数に違いがありますが、災害対応時は協力して活動にあたります。

消防団はどんなことしているの?

それぞれの消防団で多様な取り組みを実施していることと思いますが、大きく、平時と災害時で次のような活動をしています。

【平時】
各種訓練(消火・避難誘導・救助)、火災予防啓発、消火栓等の調査、各車両・敷材の点検整備

【災害時】
各種災害対応(火災・風水害・地震)、避難誘導、避難広報

なお、消火活動における操作の流れを競う”ポンプ操法大会”というものもあり、上位入賞を目指し、練習に力を入れている消防団もあります。
※世間では、この練習がきつい!と時折ニュースになっていますね。


消防団員になるには?

消防団員は、現在学生や、女性も活躍しています。入団条件は、各市町村により決められていますので、お住まいの市町村に連絡してみると良いと思います。なお、よくある要件としては、次のようなものがあります。

・18歳以上で健康な人
・入団する消防団の管轄にお住まい、お勤めまたは通学している人

このほか、定年制を設けている消防団等もありますので、こちらも確認が必要です。

なお、大学生が就職活動に役立てるため、学生消防団活動認証制度という制度を設けている消防団もあります。


消防団のあれこれ

消防団活動をする中で、意外に知られていないことがいくつかあるので、こちらで紹介します。

・5年以上勤続すると退職金が支給される

・活動中の事故では、公務災害(いわゆる労災)が適用される

・国や都道府県、各市町村から表彰される

・消防団員の活動服が貸与される

退職金が出されたり、表彰されるとか意外ですよね。


さて、今日はこの辺で。

消防職員から比べると人数の多い消防団員ですが、それでも人数は減少の一途をたどっています。また、被用者団員(いわゆるサラリーマン団員)の増加により、いざというときにすぐに出動できない団員が多くなりつつあります。

地域を、ふるさとを守るため、少しでも多くの人が消防団に入団してくれたら共助の強化にもつながりますね。


最後までご覧いただきありがとうございます。
これからもひとりひとりの防災力アップに役立てればうれしいです!

ではまた!



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