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リベラルアーツを考える

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リベラルアーツとは何なのか、リベラルアーツで何が得られるのか、なぜリベラルアーツが必要なのか、といった諸々の疑問について考えるための記事を集めています。
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#哲学

「教養」の真の理解

この記事は広い緑豊かな庭が見えるゲストハウスで書いている。小旅行気分で貸し切り状態の広いゲストハウスに宿泊することにしたのだ。 以前に雑誌でワーケーション(観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方)に関する記事を見たが、今まさに自分はそういう環境だ。これなら仕事もはかどるだろうなと思う。 いつもは満員電車の中で立ったまま記事を作成しているので、ゆっくり腰掛けて文章を書けるのは幸せ以上の何物でもない。 そのような緑の中で今日は

「なんで勉強するの?」と言われて答えられますか?

はじめに「なんで勉強なんかしなきゃいけないの?」  この問いは誰もが考えたことのある問いでありながら、なかなかその「答え」に納得できなかった問いではないかと思います。皆さんは、子どもにこの問いを投げかけられたらどのように答えるでしょうか。今回は哲学が積み上げてきた知恵をお借りして、この問いについての「答え」を探っていきたいと思います。  一般化の罠 問いを投げかけられるとすぐに一つの「答え」を探そうとしてしまうのが人間の性です。まずは、この一般化の罠から抜け出さなければなり

そもそも教養とは?

教養とは何か?改めて今なぜ教養なのでしょうか?激変の時代、先が見えにくい時代において座標軸が不可欠なのです。そしてその軸を与えてくれるものが教養です。また物事の本質を見抜く目、時代を先取りする目は大局観を養うことで生まれてきます。 また日本には「教養人」という言葉があります。アメリカ人や日本人というような使い方ではありません。わかるような、わからないような… 何か釈然としない曖昧な言葉です。例えば難しい字が読める、読書家、芸術や文化などに精通している人を「教養人」と称するかも