教養ブームが生む弊害について。教養とは”思いやり”である。
コロナ禍に前後して活況を呈するのが”教養”市場だ。日本人の勉強好きは昔からの特徴だが、社会の不安定化を反映してか、単なる勉強を超えた"教養"という分野が注目を集めている。
たとえば書店の入り口を潜れば、真っ先に教養コーナーが目に飛び込んでくるなんでこともしょっちゅうだ。
そこに並べられている本を見れば
「教養としての地政学」
「教養としての地理」
「一日一ページ、読むだけで身につく世界の教養」
なんて本まである。
先の読めない社会状況が続く中、手軽に、しかし確実に教養を