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リベラルアーツを考える

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リベラルアーツとは何なのか、リベラルアーツで何が得られるのか、なぜリベラルアーツが必要なのか、といった諸々の疑問について考えるための記事を集めています。
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2021年8月の記事一覧

教養ブームが生む弊害について。教養とは”思いやり”である。

コロナ禍に前後して活況を呈するのが”教養”市場だ。日本人の勉強好きは昔からの特徴だが、社会の不安定化を反映してか、単なる勉強を超えた"教養"という分野が注目を集めている。 たとえば書店の入り口を潜れば、真っ先に教養コーナーが目に飛び込んでくるなんでこともしょっちゅうだ。 そこに並べられている本を見れば 「教養としての地政学」 「教養としての地理」 「一日一ページ、読むだけで身につく世界の教養」 なんて本まである。 先の読めない社会状況が続く中、手軽に、しかし確実に教養を

「教養」の真の理解

この記事は広い緑豊かな庭が見えるゲストハウスで書いている。小旅行気分で貸し切り状態の広いゲストハウスに宿泊することにしたのだ。 以前に雑誌でワーケーション(観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方)に関する記事を見たが、今まさに自分はそういう環境だ。これなら仕事もはかどるだろうなと思う。 いつもは満員電車の中で立ったまま記事を作成しているので、ゆっくり腰掛けて文章を書けるのは幸せ以上の何物でもない。 そのような緑の中で今日は