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リベラルアーツを考える

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リベラルアーツとは何なのか、リベラルアーツで何が得られるのか、なぜリベラルアーツが必要なのか、といった諸々の疑問について考えるための記事を集めています。
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2020年8月の記事一覧

社会人が今学ぶべきリベラルアーツ

先日、人事部長のご厚意でとある講義を受けてきました。 慶應義塾大学の丸の内シティキャンパス(社会人向けの講義を集めた専門キャンパス)で開かれている*夕学五十講という講義の中の1つでした。 90分のオープン講義にしてはそこそこの値段がする講義ということもあってか、受講者は40代以上が中心という印象でした。しかし内容はとても魅力的で、むしろこれからの時間がある20代の今だからこそ知っておきたい内容と思ったので、今週のnoteではその学びのシェアをしておきたいと思います。もとの

視点を増やすための勉学。「リベラルアーツの学び方」瀬木比呂志

 この本では様々な学問を取り上げてその特徴やテーマと代表的な本を紹介しています。  リベラルアーツとは結局のところ色々な学問分野から学ぼうということです。最近のビジネスの世界でもT型人材という、専門スキルに加えて幅広い分野の知識を持つ人の重要性が説かれています。  かつてはスペシャリストとして一つの専門スキルを極めた人材が求められていました。しかし社会の変化が早くなりスキルの価値も変わりやすい現代においては一つに固執するだけではリスクがあります。  イノベーションや変化

世界最先端のリベラルアーツカレッジで教えていること

長男が学んだ米国ニューヨーク州にある私立のリベラルアーツカレッジ、バード大学は、リベラルで革新的な教育で知られ、長きに渡り米国の教育界をリードし続けています。2015年のプリンストンレビューでは、数ある米国の大学の中でも最も質の高い教室体験を得られる大学に選ばれました。リベラルアーツの伝統的良さを継承しつつも、今の時代に合わせた教育を実験的に作り続けるバードでの新しい授業はアメリカのみならず、世界の教育界のこれからの在り方に一石を投じています。1975年、若干28歳で校長に就