松里莉多

本を読むことが苦手で、漫画でさえ読むのを躊躇うほど。書くなんて以ての外。そんな自分が特…

松里莉多

本を読むことが苦手で、漫画でさえ読むのを躊躇うほど。書くなんて以ての外。そんな自分が特技の想像力で、ふと頭をよぎったものを、出来るだけ文字に起こして創作物語に。

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【創作三部作】ゆらぎ

有限会社タロチェキ 女性A「タロット占い-チェキ付-って何」 女性B「しかも200円だってさ」 A&B 「入ってみようか!」 —— このひとたちのおかげで、タロチェキがゆ    うめいになりました。 ぼく 「ねぇー大家さん?」 大家 「何なに、どうしたのよそんな慌てて」 ぼく 「もし冒険者になるとしたら、魔法使いに     なりたくてさ、考えたのよ」 大家 「ほんとういつも突拍子もないことを」 —— ぼくさん(=タロチェキさん)は、だがし    やさんの上に

    • 偶然と共に。~coincidence~

      ぼくは、勉強が大嫌いだ。 ふと考えてみると、中学生の時。 大きな偶然と鉢合わせたのを境にして、 "偶然と共に"生きている気がしている。 2013年4月に中学校へ入学し、当時仲の良かった友達と一緒に入る部活を選んだ末に、ソフトテニス部に入部する。 最終的に集まった一年生メンバーは8人。 団体戦の場合、3ペア+補欠1ペア。 争いごとが嫌いで、野心のない自分からしたら、とても落ち着くスタートでした。 一年生の時は、主に二年生とペアを組むことが多かった。 そんな中で、一

      • 月、ふたつ。

        ダアヌ「ヘレノ、ゾスー、元気でね!」 ヘレノ「またどこかで会えるよ!な、ゾスー!」 ゾスー「3人でやりたいこと、やるべきことが尽     きない限り、必ず会えるさ!」 ダアヌ「そうだね!ありがとう。」 ヘレノ「なーにをしんみりしちゃってんのさ!動     き出したいって思ったんでしょ?すぐに     実行してるじゃんか!自分を褒めな!」 ゾスー「ダアヌのその行動が、おれたちを新たな     道へと誘い出してくれてるんだよ!直に     おれたちも出発するよ。」 ヘ

        • 戯曲

          - 一重 - ——   陶器の割れる音が響く。 ぼく 「何をやっているの?」 黒い靄「君は、こんなことを他人が言っているの     を聞いたり、自分でふと思ったりしたこ     とはないかな?」 ぼく 「なになに?」 黒い靄「前世ってなんだったと思う?来世は何に     なりたい?死んじゃったらどうなるんだ     ろう?って」 ぼく 「何度もある!」 黒い靄「俗に言う、死後の世界ってやつだね!」 ぼく 「...ん?俗に言うってことは、そうじゃな     いっ

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        【創作三部作】ゆらぎ

          らぶこーる - 巣立ち -

          ——   3月中旬。いつもなら、もう1年経ったの    かと無の感情が流れていくのを感じる。と    いう発言ができている今、そうじゃないこ    とを不思議に感じながら懐かしさに浸る。 赤天使「たぶんそろそろお別れなんじゃないかな     って思ってる。今日、急に悲しい気持ち     になったから。」 ぼく 「そういうタイミングで来るものなんだ     ね...」 赤天使「たぶんなんだけど、君が自分のことを詳     しいところまで知ることができて、何も     変わ

          らぶこーる - 巣立ち -

          らぶこーる - 3話 -

          ——   半年も経つと、天使さん達への愛着が湧い    てくる。あの子、最近ちょっとずつ言葉だ    ったり動きだったりが変わってきているな    と感じることがある。あと、これに関して    は明らかにそうだろうと思ったこともあ    る。何人かの子は、自分達に付いている天    使さんを見て、喋りかけていた。 ぼく 「いやー、晴れてよかった!明日明後日も     雨は降らないみたいだし!ちょっとした     ことだけど、やっぱり嬉しいねー!」 ——   とある休日のお

          らぶこーる - 3話 -

          らぶこーる - 2話 -

          ——   天使たちと出会ってまだ2日目。天使が何    をしてるのかも詳しくはわからないし...と    いうかまず、どうしてみえるようになった    のかさえわかっていない。ただ、すでに違    和感がなくなってきている。 ぼく 「天使さーん...」 赤天使「おはよー!」 ぼく 「お昼寝の時間だけどね...」 赤天使「たしかにそうね!」 ぼく 「ほんと元気だね...」 赤天使「もちろんだよ!だって赤色だよ?」 ぼく 「そうだ、今日はそれ聞かせてよ...」 赤

          らぶこーる - 2話 -

          らぶこーる - 1話 -

          ——   ピピピッ ピピピー ピピピッ ピピピー。 ぼく 「はわぁー、よく寝た」 ——   仕事の日は、毎朝5時には布団から出る。 ぼく 「さーて、今日はなにを食べよっかな     ー!ご飯にするか、パンにするか...」 ——   と言いながら、手には納豆を持っている。 ぼく 「よし、今日も仕事たのしむぞー!」 ——   申し遅れました!ぼくは保育士をしていま    す!社会的にみて、男性保育士はとにかく    少ないです!ただ、そんな職業だからこそ    毎日楽

          らぶこーる - 1話 -

          有限会社タロチェキ - 第終幕 -

          ぼく 「社長!」 社長 「どうしたの!」 坊や 「温泉旅行!ペガサスで行きましょ!」 社長 「え!なになに!」 ぼく 「コラボも無事終えたことですし、社長に     は当然のことながら感謝してますので、     是非ともお預け状態だった温泉に行こう     ではないかと!」 社長 「うれしいよー!ありがとーよー!」 坊や 「今回行く温泉は、へやにろてんぶろがつ     いているタイプです!」 社長 「いいねー!3人でワイワイできるね!」 ——   1週間後..

          有限会社タロチェキ - 第終幕 -

          有限会社タロチェキ - 第二幕 五話 -

          キャメ「タロチェキさーん!」 ぼく 「キャメキャメさんですか!はじめまし     て!コラボの件、ありがとうございまし     た!」 キャメ「こちらこそですよ!すみません、ドタバ     タしてて、挨拶が遅れてしまって...」 ぼく 「いえいえ!全然大丈夫ですよ!それよ     り、売れ行きどうですか?力になれてま     すか?」 キャメ「とんでもない売れ行きです!タロチェキ     さんの人気が凄まじく影響してます!」 ぼく 「それならよかったです!一安心!」

          有限会社タロチェキ - 第二幕 五話 -

          有限会社タロチェキ - 第二幕 四話 -

          ぼく 「一緒に写りますか?それとも結果単体で     撮ります?」 男性A「単体の方がみやすいですもんね?」 ぼく 「そうですね!引くかたちになっちゃうん     で!」 男性A「じゃあ単体でお願いします!」 ぼく 「わっかりました!」 男性A「ありがとうございました!また来ます     ね!」 ぼく 「こちらこそー!覚えておくね!」 坊や 「タロチェキさーん!こんにちはー!」 ぼく 「お、坊や!ちょうどよかった!」 坊や 「ちょうどよかった?」 ぼく 「

          有限会社タロチェキ - 第二幕 四話 -

          有限会社タロチェキ - 第二幕 三話 -

          ぼく 「いやー、コラボの件上手くいくといいな     ー!我ながらいいアイデアだったし!」 店員 「今日はお肉がお安くなっておりまー     す!是非お買い求めくださーい!」 ぼく 「そうだ!今日は自分へのご褒美に、ハン     バーグ作っちゃおっと!」 ——   タロチェキさん、じつはりょうりするのが    すきみたいで、ハンバーグはとくいりょう    りのひとつみたいだよ! ぼく 「ハンバーグたのしみだなー!そうだ、朝     ごはん用にも何か買っておこっかな!」

          有限会社タロチェキ - 第二幕 三話 -

          有限会社タロチェキ - 第二幕 二話 -

          ぼく 「なんだ、小学校の宿題か!懐かしいな     ー。ぼくの頃もあった気がするよそんな     の」 坊や 「ものがたりをじぶんでつくるっていうし     ゅくだいなんだけど、なんかみんなとち     がうことがしてみたくなって」 ぼく 「めちゃくちゃいいことじゃんか!それを     実際、行動に移してるわけやろ?クラス     のみんなと先生を驚かしてやろうぜよ     ー!」 坊や 「そうだね!それと、ものがたりのさいご     に【この物語は全てノンフィクション

          有限会社タロチェキ - 第二幕 二話 -

          有限会社タロチェキ - 第二幕 一話 -

          ぼく 「ふふーんふん、ふんふふーん、ぼくのこ     の手ーはー♫」 アナ 「タロチェキさん!辞めるってどういうこ     となんですか」 ぼく 「あ、きてくれた!すみません、急に呼ぶ     ようなことを」 アナ 「そりゃあ辞めるって言われたら来ます     よ!」 ぼく 「理由はちゃんとあるんですよ...」 アナ 「今もすごい人気なのにどうして」 ぼく 「それなんですよ」 アナ 「それ、と言うのは...」 ぼく 「フィルムが手に入らないんですー!」 アナ

          有限会社タロチェキ - 第二幕 一話 -

          有限会社タロチェキ - 第一幕 -

          女性A「タロット占い-チェキ付-って何」 女性B「しかも200円だってさ」 A&B 「入ってみようか!」 —— このひとたちのおかげで、タロチェキがゆ    うめいになりました。 ぼく 「ねぇー大家さん?」 大家 「何なに、どうしたのよそんな慌てて」 ぼく 「もし冒険者になるとしたら、魔法使いに     なりたくてさ、考えたのよ」 大家 「ほんとういつも突拍子もないことを」 —— ぼくさん(=タロチェキさん)は、だがし    やさんの上にすんでいる。ふたりはと

          有限会社タロチェキ - 第一幕 -