マガジンのカバー画像

雑文

16
好き放題!人となり!
運営しているクリエイター

#言葉

これでいいのか、どちらでもないか

これでいいのか、どちらでもないか

「これでいいんだ」と思うことを、自己肯定と捉えるか低い志と捉えるか。

社会通念上正しいと思われる振る舞いは自信を背にしており、その自信は決して羞恥の欠落に因るものではない、と気付いたのはいつだろうか。
視座が異なる他人に自分の観念を持ち出すことはない。そこに介在する隙間がない。
いつでも意味のない相対評価に捉われている。

厚かましく無遠慮であれば、もっと楽に過ごせるとずっと思っていた。
正しく

もっとみる
さようならを使う機会がない

さようならを使う機会がない

「さようなら」という言葉を使うことがない。
「ばいばい」「またね」「じゃあね」。無意識に出るのは同義のふたつで、あえて選ばなければ「さようなら」は出さない。見栄えするので記すことはあるが、少なくとも口語的ではないような気がして口には出すことがない。

思い返すに、小学生のときは帰りの会で「せんせいさようなら」と言っていた。
普段使わない言い回しを声を揃わせて挨拶させる。あれは言っていたのではなく言

もっとみる
とんでもないことでございます

とんでもないことでございます

とんでもない、は「とんでもない」それひとつで名詞として成立するので「ない」を変格するのは誤りだ。
「とんでもない」を敬語にするなら「とんでもないことです」が正しく、さらに仰々しくしたいなら「とんでもないことでございます」と言い換えるのがよろしい。
申し訳ありません、は「申し訳」が名詞なのでここに付く語尾を「ありません」にしてもよい。
さらにかしこまりたいなら「ございません」でもよい。

自分の起こ

もっとみる