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可能性を摘む助言は要らんのだ

今日娘が自転車の練習をした。
まだ駒無しでは乗れないでいたからそろそろどうだろうと思い練習を促した。
以前は怖いと言ってすぐに断念をしたので、今日乗れるとは全く思わずサドルにまたがってくれたら良しだななんて思っていた。

そんな私の思いを裏切るかのように娘はすぐにサドルにまたがった。
何だか今日はやる気なのか驚いたことに私にアドバイスを求めてきたのだ。
娘は普段指示されたり、口うるさく言われるのをめちゃくちゃ嫌う。
その為、アドバイスを求めてくるなんて本当に珍しい事なのだ。

その後はひたすら見守り、少しペダルが漕げたら大袈裟に褒めた。
「もうほとんど乗れてるやん!その調子!」
「凄いやん!もう乗れたも同然やな!」
「竹馬乗れたら自転車なんか楽勝やで!
竹馬めちゃくちゃ上手いやんか!」と褒めに褒め称えた。
かなりウザイ合いの手を入れまくった。笑
しかし娘は何だか誇らしげで、上手くいかなくても以前のように諦める様子は1ミリも無かった。

するとなんと30分ほどで乗れるようになったのだ。
私は正直めちゃくちゃビックリした。
なぜかと言うと娘には失礼だが乗れないと思っていたからだ。
自転車を乗る娘の後ろ姿を眺めながらふと思った。
出来ない子なのではなく、出来ないようにしてしまっていたのかもしれないなと。
私は過保護な為、やたらと口を挟みがちだ。
裏を返せば愛情が爆発しがちとも言えるのだが、お節介気味なのだ。
しかし、今回のことで口を挟むのはもうやめようと思えた。

子どもはバカじゃない。
ちゃんと考えてるし、たくさんのことを学んでる。
自分で何とかする力もつけている。
そう、信頼すべき存在なのだ。
堅苦しく書いてしまったが要は、信頼し見守るのが親の勤めであり可能性を摘むような助言は要らんのだと言う話だ。

そう感じた私は娘に自転車が乗れたことにすごく感動したと伝えた。
そして、最後にこのメッセージを送った。
「運動も勉強も友達付き合いも、好きなこともいろいろ好きなようにやったらいい。
自分が思うようにやってみたらいいねん。
なんか上手くいかんかったり何かあれば必ず助けたる。
見守ってるから思う存分いろいろやりや。
大丈夫やからな。」と。

娘は小さく頷き優しく私に微笑んだ。

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