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#143【機材紹介】Foveonセンサーって何!?

どうも最近『SIGMA Foveon教団』に入団したてんです
今日は先日新たにうちの子としてお迎えすることになったdp0 quattroという尖ったじゃじゃ馬カメラについて書きたいと思います

普段の撮影はCanon EOS 6Dをメインボディにレンズは35mm、85mm、135mmの単焦点を必要に応じて使い分けてます

昔からCanonの色味が好きで6Dは使いやすくsigma 35mm F1.4 artとともにもう4年ほど相方として活躍してくれてます
AFが微妙だったり多少の不満はあるもののなんだかんだ大好きでどこに行くにも一緒に連れていくかわいい愛機です!

その後、そうは言っても軽くスナップ撮りに行くって時にはさすがに大きいなってこともありGR3をお迎えしたのが1年とちょっと前
コンパクト且つ即写性に優れてて何よりモノクロの雰囲気がめちゃめちゃカッコいい。。。
こちらも大好きな愛機となりました

しかし2021年になってから頭の中で『Foveon...Foveon...Foveon...』
とどこからともなく天の声が聞こえてきて。。。

Foveonは安易に手を出したら後悔する

そんな噂を聞きつつも何故か頭から離れないFoveonという言葉
ある夜気付くと『ポチ』という音と共にいつのまにかdp0 quattroという換算21mmのFoveonセンサーをまとったじゃじゃ馬機をお迎えすることになっておりました

そしてその代価としてGR3をよそ様へお渡しすることに。。。元気でな、GR3。。。

さて何を血迷ったかうちにやってきたdp0 quattro
箱から出してみると何だこの形

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ネックストラップかけたとするとどの角度でぶら下げりゃえーのこれ?
初手から戸惑わせてくやんちゃっぷり

しかし形が変わっていることは映りとは関係ない!
とにかくまずは撮るべし!!
と家の中で試し撮り

ピントの。。。ピントの合わせ方がわからない。。。!

そんなことある?
半押ししたらピント合うんちゃうの?
AF/MF切り替えどれよ!?
わからん。。。まぁいいMFでピントを合わせるか

MFでピントを。。。

液晶画面雑過ぎてどこにピント合ってんのかわからんやないかーい!!!
そんなことある?

人生で初めてカメラの説明書ちゃんと読みました

試行錯誤の末、Foveonの諸先輩方の優しいアドバイスもありようやくAFへの切り替え方が判明
やばいな、このカメラ想像以上にやばいやつや

だが説明書読み込んだおかげで撮り方は分かった!
次は撮る時の注意事項を調べねば!
撮れる環境がかなり限られると聞いている
どんな注意事項があるのか先輩方に聞いてみるか。。。

するとほんまに大丈夫か、このカメラ?という程たくさんの注意事項が降ってきた

・ISOは100以外ノイズでかすぎて使い物にならん
・逆光はサッポロポテトになるから無理(サッポロポテト???)
・長秒露光は熱ノイズが半端ないから無理
・普通に撮るとダイナミックレンジめちゃ狭い
・寒いとこ行くと動かない
・バッテリー一瞬で切れる
・ダイナミックレンジ広げられるsfdモードで撮ると1-3分くらいカメラ固まる
・星撮影はノイズやばいのでほぼ不可能
・液晶雑過ぎて家で現像するまでちゃんと撮れてるかわからない
・専用現像ソフトが死ぬほど遅い
・専用現像ソフトが死ぬほど使いにくい
・このFoveonに関して私は真に驚くべき使いにくさを他にも見つけたがこの余白はそれを書くには狭すぎる

といった感じでじゃじゃ馬機ってかカメラとして大丈夫?ってレベルで使いにくさの権化のようなもの笑
いや。。。これはやばい。。。

多少の後悔を引きずりつつもいざ初撮影で近所の公園に行くことにした
時間を間違えて閉園5分前だったため構図も設定もほとんど考える間も無く三脚載せてSFDモードで一枚パシャリ!
その時の写真がこちら

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リサイズされたこの画像じゃ全然よさ伝わらない笑
元画像だとこんなてきとーにパシャリと撮った一枚やのに後ろの木の枝一本一本がくっきりはっきり見てとれるくらいの描写の細かさ!!
そして雲に映る夕陽のグラデーションの再現力も半端ない。。。

これがFoveonか
使いやすさを全放棄してセンサー一本に全力投入しただけはあってベイヤーセンサーでは出せない良さがそこにはありました
合致する被写体やシーンを見つけられれば半端ない威力を発揮すること間違いなし!
ただ合致しない被写体やシーンやと何だこれ?ってもんしか撮れないという修羅の道。。。笑

とにかくこれは撮って撮って撮りまくって得意不得意を身体に染みつけないといかんなと思ってます

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この2枚はほぼ元画像並みのサイズなので伝わるかな。。。

木の肌や落ち葉の一枚一枚がしっかり描写されていると思います
はまれば最強はまらなければトイカメ以下!?なハードモードなカメラですがめちゃくちゃおもしろい
これをおもしろいと思える変態しか手を出しちゃいけないセンサー、それがFoveonです笑

ただそこをおもしろいと思えればこれほどハマるカメラもないんじゃないかと思えるほどにものすごい可能性を秘めたカメラです
もしこの記事を見て興味が湧いたならあなたも是非Foveon教団へ!!笑

現像ソフト開くと1スライド動かしたら2.30秒は固まるというくらいの異常な遅さでPCぶっ壊したくなる衝動にかられるくらいにしんどいです
そこは。。。そこだけはほんとになんとかしてほしい!!!!笑

最後に一番最近撮った作例を少し載せてみます
是非拡大して細かい竹の肌や落ち葉の描写を見てみてください!

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使用機材
SIGMA dp0 quattro

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