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#658日本三大そうめん聖地を巡る旅【奈良編】

【お詫びと訂正】
本記事内で以下の通り、記載に誤りがありましたので訂正いたしました。(誤)白龍・白「髭」→(正)白龍・白「髪」
このたびは、記載に誤りがあり失礼いたしました。


旅するフォトマガジンMとWのキートン福永です。
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毎日暑い日が続きますね。みなさん、夏バテしてないですか?
ダメだと思いつつ、忙しくなるとつい食事をとるのが面倒になりますよね。

超麺類好きな私

そんな時、私はお気に入りの蕎麦屋さんに行ってさっと済ませます。
この半年くらい週2回のペースで通ってますが、いつ食べても美味しいです。

石臼挽きの玄挽きざる@きうちさん

最近は減量中で控えているのですが、ラーメンも好きです。
暑い季節はつけめんを注文し、すだちでアッサリと。

関西最強つけめん??@つけ麺みさわさん

さらに、私は中国地方出身なので讃岐うどんが大好き。
お気に入りの讃岐うどんの店を何軒か持っていて、定期的に訪れます。

うどんはぶっかけでしょ@なかやさん

出会いは突然に

出だしから飯テロ画像が続きましたが、本題に入ります。
先日親戚からあるそうめんをいただいたんです。
「おしゃれなパッケージだなぁ」、贈答用のようで「美味しいのだろうなぁ」と何気なく食べたら、これが想像の遥か上をいく美味しさ!「こんなコシのあるそうめん食べたことないー!」と驚きながらパッケージを裏返すと「三輪(みわ)」の文字が。

見るだけでわかる細さとコシのある透明感 白龍@三輪山本

次の旅の目的地は決まった

三輪(みわ)といえば、揖保乃糸(兵庫)や島の光(小豆島)に並ぶ日本三大そうめん産地の一つ、なんならそうめん発祥の地、しかも私の住む大阪からすぐ行け場所、なのに一度も行ったことがない!
ということで、この夏を元気に乗り切るために三輪でおいしいそうめんを食べ、たくさんお土産を買って帰る旅が決定しました。

そうめんの歴史を紐解く

思えば、わたしのふるさと岡山でも盛んにそうめんが食べられてました。
夏休みになると「また、そうめんかー!」と言いたくなるほど頻繁に食卓にでていたように思います(実は子供の頃あまり素麺が好きではありませんでした)。
それもそのはず、岡山は「かも川」と呼ばれる手延そうめん第5位のそうめん大国の一つだったのです、知らなかった。。。

ちなみに、歴史を辿ると中東で生まれた小麦粉がシルクロードを伝い、ローマでスパゲッティに、中国で拉麺に、韓国で冷麺に、そして日本では奈良にたどり着きそうめんになるというroad of the Noodle。
日本でも発祥とされる三輪から、島原、小豆島、播州など各地へそうめんが広まったようです。そうめんの産地が西日本に多いのもそういう理由のよう。

ちなみに、東京は蕎麦文化があり、そうめんはあまり定着しなかったらしい。
たしかに、関西では冷麦(ひやむぎ)ってあまり食べないし、東京にいた頃は煮麺(にゅうめん)ってあまり見たことなかった。東西食文化の違って面白い。

行けばわかるさ

調べるといろいろ面白い情報が見つかる。
だけれども、百聞は一見にしかず、なにはともあれ奈良に行ってみることにしました。

高速道路を進むと県境の香芝へ

クルマで1時間も走らないうちに、大阪と奈良の県境、香芝にさしかかる。
奈良県は実はとっても広いです。しかし、多くの人がイメージしているのは、北西部の奈良盆地の一部のみ、奈良の文化財はほぼこのエリアに集中しています。
しかしそれ以外にほとんど平地がなく、農地も含めても全体20%近くしか人が住める場所がなく、奈良は日本で一番ヒトが住めるところが少ない県としても有名なんですよね。

そうめん発祥の地、三輪

三輪と呼ばれる地域に入ると、至る所にそうめんの文字が目に入る。
まずは、その中でも新しい試みをされているお店から訪問。
マル勝髙田商店さんの店舗「てのべ たかだや」は、モダンな建築にカフェも併設した店づくりに。オープン間近に伺ったのでイートインはできませんでしたが、さっそくお土産をゲット。

エントランス、とてもそうめんのお店には見えないオシャレさ。
麺の太さ、色合いなど様々なそうめんが手に入ります。
気軽にいただける仕様
オープン前のおしゃれなカフェスペース

腹ごしらえは老舗へ

朝から何も食べてない私たちは、次に老舗池利の千寿亭へ。
開店30分前にもかかわらず駐車場にはたくさんの車、そして私たちの後にも続々とお客様が来店。タイミングよく開店とともに席に通してもらいましたが、多分週末はいつも行列なんだと思います。

お店の前で記念写真。
冷やし素麺をいただく。
しっかりコシがあり食べ応え十分。
2年モノなどそうめんにも熟成があると知る。

大神神社とお土産三昧

そうめんをいただいた後はほどちかくの大神(おおみわ)神社へ。
大神神社は日本最古の神社といわれ、派手さはないものの、とても厳かな雰囲気。

大神神社は酒の神様らしく、近くにある今西酒造さんで「三諸杉」を買わせていただく。お土産パート2。

そのあと白玉屋榮壽さんで銘菓「みむろ」もゲット、お土産パート3。

そしてさらには、もともと醤油蔵だった建物をホテルにしたNIPPONIA田原本 マルト醤油さんへ行き、生醤油をゲット、お土産パート4。

大本命の三輪山本へ

さて、お土産の最後は、この旅のキッカケになった三輪山本さんの「白龍」。
ネットで調べると、さらに麺が細い「白髪」というものをあるらしい。
しかもその細さは0.6mmと十分に細い白龍の半分の0.3mm!
今回、その「白髪」を食べる、もしくはお土産に持って帰る!が旅のメインミッションでした。

直販店を訪ねてびっくり!壮大な敷地に立派な建物、加えてひっきりなしにお店を訪れるクルマたち。中に入ると、そこは紛れもなく高級そうめんを扱うおしゃれな内観。
目当ての「白髪」だけでなく、さまざまな商品が並べられていました。
奥にはお食事処もあり、そこでも白髪は食べられるのですが、たくさんの行列ができており断念。
その代わりに、白髪、白龍などたくさんお土産を購入して大満足!!

シメも麺類

奈良で麺類といえば、もうひとつ有名なのが、スタミナ系ラーメンの天理ラーメン。その中でも全国的に有名な彩華ラーメンさんにも行ってきました。
実は私は天理ラーメンは食べたことがなく、独特な見た目から正直口に合うか心配でした。

とてもシンプルなメニュー構成
野菜しっかりだけでこってりした見た目
食べてみると意外とあっさり、でも辛味はしっかり効いています。

しかし、一口食べてみると、心配は杞憂に終わり一安心。
ニラや白菜などしっかり野菜が入った上に、ニンニク、唐辛子とパンチの効いたスープが重なって、他のラーメンとはまた一味違ったおいしさ。

食後は、お腹も満たされクルマを飛ばし大阪へ。
自宅から1時間半ほどで行ける奈良県三輪、こんな素晴らしい麺類の聖地があるなんてもっと早く行っておけばよかったのに、と思いながらの旅路でした。

おまけ

ちなみに、トップにも載せたこの写真、なんてことのない池と山林のようにみえますが、これ箸墓(はしはか)古墳です。
このあたりは古墳だらけなんですが、この墓は邪馬台国の女王卑弥呼の墓ではないか!?という説もありとても有名なところなんです。
宮内庁の管轄で近くに行くことはできませんが、こうして池の端から全体を見ることができますので、近くに寄った際はぜひ!

上からみると鍵型の前方後円墳になっているらしい。

以上、日本三大そうめん聖地の三輪、いかがだってでしょうか?
こうして食をテーマにその土地を訪ねてみるのも楽しいですね。
小豆島、三輪と制覇したので、次は兵庫県の揖保ですね。
また、必ず記事にしますので、お楽しみに!キートン福永でした。

Text&Photo:Keaton_fukunaga
ロケ地:奈良県三輪エリア
使用カメラ:FUJIFILM X-S20


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