めぐりおえてのこと。
迷ったのですが。
一応言葉にして残しておくことにしました。
”例の影響”。
さぁ、いよいよ家族で2度目のポルトガルだ・・・というところで急速に世界中に広まった新しい疫病。
本日からはいわゆる一般レベルの感染症・・・ということで、一応この騒ぎも終息・・・ととらえています。
個人的には少し遅すぎた、慎重になりすぎた・・・という感じがしていますね。最後は緊張感のカケラも感じなく、”制度””カタチ”だけが残っている状態だった。
100年周期でやってきているといわれる大きな、新しい疫病。
前回のインフルエンザ(いわゆるスペイン風邪・・・ですが来歴からその呼び名が好きでなくて。)と同じ、一回りして終息まで結局3年かかりました。
前回が3年・・・と聞いて今回は技術や環境の変化等もあるしもっと短くなるのかな?なんて漠然と思っていましたが、病は強くなり、人間は弱くなっているんですかね?
前にも書きましたが”中年”という年代でこの騒ぎに対することになった自分は比較的幸運だったのかもしれませんね。それほど多くの貴重な時間を犠牲
にした・・・という感覚はないです。
しかし一緒に仕事をする機会もあった”青春”を迎える若い人たちは可哀そうに思えました。本当に多くの機会を失ったように見えます。しかし若い人たちも我々大人が思う以上にしなやかだったりしますからね。うまく付き合っているのかも。
失ったものももちろん多かったけど得たものもなくはない。そして多くの”ムダ”に気付けた、削ることができたというのも本当でしょう。
あくまで主語は”自分”・・・としたいのですが、家族としても最後まで上手く対処できたのかな?と思います。(多くを共有しているとは信じていますが本当に核の部分はわかりませんからね。)
もともと出かけるにせよ人混みや行列は大嫌いだし、特別意識はしませんが暮らしから”自然”を意識しているタイプのウチです。
結局したことは「過剰な対策は必要ない。その代わり自分の状態には十分留意する。」・・・言葉にすると本当にこれだけ。
よく食べる・よく眠る・よく笑う・思い切り愉しみ、身体のケアは怠らない。
(睡眠と食事は本当に大事だと思いました。)
獏とし過ぎているかもしれませんが、本で言うとこの3年でも何冊か読みましたが福岡伸一先生の”動的平衡”という感覚・表現が一番フィットしたように思います。
あとは伊藤亜紗さんの身体の感覚、藤原辰史さんのナチスの引用も大変参考になった。
ごく初期に読んだジョルダーノも印象深かった。
自分のことに話を戻しましょう。
一度デトックスな感じでしょうか?ガーっと熱が出て、半日せずにスーッと引いたことがありましたが、これはまた別のものでしょう。元々ここ数年来風自体めったに引かない。
人によっては重い症状が出てしまった方もいるし、逆に感染しても無症状だった・・・という方もいる。自分たちだって絶対に感染しない・していないなんてもちろん言えない。でも結局のところできるのはそれだけ。
感染してしまった方に対してどうこう・・・ということも感じなかったですね。そうか、自分に出来ることがあったら声をかけてね・・・という感じで。
ワクチン接種も結局しませんでした。感覚的なものですが自分の考えだとやはりせっかく培ってきた健康・身体のいい状態をわざわざ壊す…ことがどうしても有効なことだと思えなかった。
そしてそれが原因で何か行動に影響を及ぼした・・・ということもなく。(接種証明が必要な割引・・・っていうのも何か変な気がして結局一度も使わず。)
もちろん、自分の例だけで今回のことが理解できるなんて思っていない。
しかしこの間いろいろと・・・必要以上に・・・考察することになったのは自分としては大変大事だったと感じています。
やはり「武漢日記」の方方さんも言っていますが「弱者に対して優しくない」のがよくないことなのは確かなようですね。
そのために。
少なくとも自分ができることとして。
だれがどんな顔で、どんな事をいっていたのか。忘れずに覚えようと思っています。
もちろん特定の個人に対するウラミツラミ、ああだこうだ、ではなく。
しつこい、と言われようとそうしようと思っています。
自分の場合そうしないと、これからを考えることができない。
水に流してしまってはいけないこともある。
そのために。
大事なのは次であり、これから。
そうそう。
今回、この3年間も本は一度も自分を裏切らなかったです。もちろん裏切りそうな本は選んでいないんですが。
この間に読んだ本のことはきっと忘れないし、大事にとっておこうと思います。
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