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ビジネスモデル特許の具体例その2(ミルシート電子化プラットフォーム)

自分が担当したビジネスモデル特許の具体例を紹介する2件目は「ミルシート電子化プラットフォーム」(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7439334/15/ja)です。

以下の①~③の処理を行う情報処理システムが請求項1に係る特許です。

①:鋼材の品質を証明する書類であるミルシート情報を取得する。
(ミルシート情報には鋼材の商流を示す商流情報が含まれる。)
②:取得したミルシート情報を登録する。
③:商流情報に基づき鋼材の販売先にミルシート情報を開示するよう制御する

図で説明すると、①がS610、②がS620、③がS640又はS650に対応します。

(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7439334/15/jaの図6参照)

以前の記事に記載したように「ビジネスモデル特許」特有のソフトウェアの情報処理を具体的に記載することによって「発明該当性」の要件を満たし、登録になっています。

登録になった請求項1は以下の通りです。

【請求項1】
情報処理システムであって、
少なくとも1つ以上の制御部を有し、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
鋼材の品質を証明する書類であるミルシート情報を取得し、
前記ミルシート情報には前記鋼材の商流を示す商流情報が含まれ、
取得した前記ミルシート情報を登録し、
前記商流情報に基づき前記鋼材の販売先に前記ミルシート情報を開示するよう制御する、
情報処理システム。



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