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01.見た夢のはなし-20.04.12

※フィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。

 
 初島のホテルのような場所。ホテル目前には海と港。
 もうすぐその港付近の海が爆発するらしい。

 ホテルに泊まってたバイきんぐの小峠も、源さんも、タカアンドトシのタカもみんな避難した。源さんはなぜか全裸だった。
 同室にいた彼氏もとっくに避難した。

 私の部屋が汚い。なぜか脱いだ服とか持ってきたお菓子とか、荷物とかが散乱してる。
 そして私はなぜか全裸だった。避難するとかしないとか、多分逃げ遅れた私はもうなんか全て投げやりになっていて、とりあえずそのまま部屋を出た。
 
 スキップで廊下を進んでいると、泊まりに来てたkanocoさんに出会う。kanocoさんなぜか下着姿。

「…終わっちゃいますね」
「そうですね……。もう、どうせ最後だし、一緒に踊りませんか?」

 kanocoさんも逃げ遅れたらしい。kanocoさんの妙な提案を、私は二つ返事で受け入れた。
 
 2人とも、もうすぐ爆発して死んじゃうかもしれないっていう極限の緊張とストレスから、人に出会ったことで『あ、1人で死ななくてもいいんだ』って安心に変わって、かなりハイテンションになってた。
 
 kanocoさんも下着を脱いで、全裸の女2人が手と手を取り合ってがむしゃらに踊りまくる。ワルツ?なんだろう。なんかステップとか軽快に踏んでた。
 いっぱい笑ったし、はしゃいだし、踊ってる間はめちゃくちゃ楽しかった。
 
 でもやっぱり爆発も死んじゃうのも怖かったから、踊りながら何度も何度も、逃げるようにキスをした。
 

 散々踊った後、ようやく爆発する事実が消滅したことに気がついた(夢の中だからなんでもアリだよね〜)

「……終わっちゃいますね」

 よく分かんないんだけど、ここは映画の中で、今からエンディングロールに入ろうとしてるらしかった。

 避難してた人たちが帰ってくる。全裸の源さんがホリケンばりのジャンプ力で、タカトシのトシの背中に飛びついている。わたしの彼氏もそろそろ部屋に帰ってくる頃合。
 
 なんとなく「じゃあ…」と曖昧に笑って、軽くお辞儀をしながら、わたしとkanocoさんはさよならした。


 部屋に戻ると、なぜかkanocoさんの下着が落ちてた。
 わたしは拾って、今届けようか一瞬迷って、でもあとで宅配便すればいいのか… とかなんとか対面する理由を見つけられずに腕を下ろした。
 
 でも次の瞬間、やっぱり会いたい!!!って気持ちがググッと湧いた。
 
 なんというか、あの意味のわからない、死を間近に感じながら、それに抗うように全力で踊ってた時間が、kanocoさんに対して一方的に熱い想いをわたしに抱かせてしまったらしい。
 

 会いたい!!!
 今すぐ!!
 わたしの親友に!!!!!!!

 そう思って、下着を手に部屋を出た。

「わたしの部屋にあって。洗ってから、あとで返せばいいし、今すぐいらないかとは思ったんですけど…」

 
 まだ廊下にいたkanocoさんに下着を差し出す。kanocoさんはあはは、と笑いながら受け取った。

「ううん、今欲しかった。わざとだよ、部屋に置いたの。今会いにきて欲しかったんだ。じゃないと、後からだと、絶対今みたいな気持ちにならないと思って」

 今みたいな気持ち。熱量ってこと。そう、たしかに鮮度が大事。
 後から会ったんじゃ、あの時に感じた熱い想いはもう二度と呼び起こせないと、kanocoさんは思ったらしい。
 てゆうかわたしもそれは無意識下に同じことを思ってたから驚いた。(夢だからそれもまあ作られた都合のいい以心伝心なんだけども笑)
 

 お互いに、あの踊り狂った熱い瞬間が強烈に焼き付いてて、あーこのままサヨナラするのか…さみしい……っておんなじ風に思ってたのが嬉しかった。
 全身全霊、全力で通じ合った感じ?

 以上、夢の中でkanocoさんとわたしが親友になった話でした。ぱちぱちぱち。

メモ:
 kanocoさんがわざと部屋に下着を置いてったところが、前日昼間見たスウィングガールズの影響モロに受けてるなーという感じ。
 
 ほんとは目治ってるのに、話すきっかけが欲しくて眼帯つけてたいじらしいシーン…!
 
 グループちがうから話せなくて、でもお互いに凄く楽しかった時間と思い出はたしかにあって、ううん切ない……とか思ってた影響なんだろうなーと分析(スウィングガールズは全体的に爆笑映画なので、シリアスなシーンで余計にくらってしまった)


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