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ワーママが専業主婦になったわけ

明日で妊娠後期に入り、妊娠由来の耳管開放症がますますひどくなってきている私です。今日は、本題の前にまずワーママから専業主婦になった出来事について書きたいと思います。

第一子出産後育休からの早期復帰

1歳半の娘と陽気な旦那と東京で暮らす、現在妊娠7ヶ月目の妊婦です
正社員として新卒から会社員として勤め
第一子出産後は娘を0歳4ヶ月で保育園にあずけ早めの仕事復帰
(当時私自身は仕事大好きなキャリア志向の人間からはかけ離れていて
それなのに早期復帰した理由は、単に仕事のできない私は休業中のブランクを恐れ
また育休復帰後は以前の職場である札幌から東京勤務と異動がかない、ならばと早めの復帰を後押しされる形で復帰を決意)
そんな私が育休から復帰して1年が経ったころに転職
しかし、転職後まさかの第二子妊娠が発覚し、退職することになりました。

退職するに至った理由

前職と近い業界とはいえ、営業職から専門職への変更のため転職を決意GW明け上司に恐るおそる妊娠報告と相談
在籍期間1年未満の為、法律で定められている産前産後休暇は取得できるものの
育児休業は取得できないとのこと。
今は在籍3ヶ月から育児休業を取得できる制度のある会社もあるらしいが
ここは想定通りの回答。現実はそう甘くない。
産後2ヶ月での仕事復帰が現実かどうか夫婦で話し合っている最中
後日人事から退職の方向で、と提案があり承諾。
そんなこんなで、私の場合、突然、専業主婦になったわけです

私のように妊娠がきっかけで退社する人もいれば、パートナーの転勤や親の介護などのライフイベントによって退社せざるを得なかった方々もいらっしゃるのではないかと思います。そして、退職に伴い自身に起こった現実的な問題に直面することになりました。

ワーママが専業主婦になる時に考えること

1. 保育園を退園させたくない
一度退園させてしまったら次のタイミングで入園できるかどうかわからない
そうなると子ども二人を同じ園に通わせたいという希望も今以上に難しくなる
先の事まで考えどうしても退園させたくない気持ちになりました。
その他にも生後4ヶ月から保育園でお世話になっている娘は、今では保育園生活に慣れきた頃。またこの1年間保育園の先生方には感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。
例えば自分で料理を作るとどうしても大人に合わせて濃い味付けにしがちなところ薄味でバランスのとれた食事がとれる、また家だと見せがちなテレビ番組YouTubeからは遠ざかり園庭での遊びや水浴びなど色々なアクティビティーがある
顔なじみの友達もできた。
これからは娘に対してできるかぎりこれまで保育園でやってきてもらったことと同じことをしてあげなきゃと、その責任が私(家庭)にあると思うと不安な気持ちになりました。

2. 産休育休中の手当がない
第一子の時は産休育休中の手当をもらうことができました。
いくらもらえるのかについてはこちらに詳しくは書きませんが
ざっくり給料の7割程度の額をもらえるわけで
と言っても実際あんまりピンとこなかったのが
第一子の時にもらって初めてこんなにもらえるんだと…と感心したのを覚えています。
この状況下それがないのは当然のこととはいえ、貰えたかもしれないお金を勘定して今後の生活をどうしていくか不安がよぎりました。

3. 妊娠中のため働き場所がない
退職した時にはつわりが終わっていて安定している、妊婦だけれどもまだお腹もそれほど目立たないし、それに時間も意欲もある。
やっぱりどこかで雇ってもらって産休まで働きたい。
また新たな仕事が見つかれば保育園を退園せずに済むのになぁと思ったりするけれど新しい就職先を探すのはほぼ不可能。やはり再就職は産後落ち着いてからにならざるを得ないか…。

4. 会社を去ることで、自分に何も残らない
退職をしてしまえば少なからずこれまでそこで築いた人間関係や信頼や評価はなくなるわけで、例えそれがちっぽけなものであったとしても自分は大切にしていたわけです。
新卒で入社した時、周りにはそんなに長く続かないだろうと思われていた私
正直会社を退社することが決定的になった時、なぜか涙がこぼれました。
そんな仕事好きやっけ、自分?と突っ込みが入りそうですが、2,3年目になっても新人扱い相当だった私は、仕事はできなくとも自分なりに精一杯頑張ってきました。
“退社”の二文字を思い出しては悔し涙?が溢れたのです。

けれどそうして、これまで通りの生活とは全く違う生活が始まりました。
新生活が始まった当初、いろんな思いや不安なこと、戸惑いがありマイナス面ばかりが目立って見えたことも、今までの生活と自分のしてきた選択を一度見直すきっかけにしたいと思えるようになりました。

先程あがった4点についても、今はこう、前向きに捉えています。
1.の保育園退園は何よりも愛しい娘と過ごす時間が増えますし、それを娘もきっと喜んでくれているだろうと思います。
2.の手当は法律や企業の福利厚生などの制度のありがたみを感じる機会になり、もっと多くの人に正確な情報を届けて活用してもらいたいと思っています。
3.の再就職については旦那の仕事(主に経理事務)のサポートをしながら
これまで疎かになっていた家事のレベルアップといつになるかわからないけれど再始動(再就職)のためのスキルアップに時間をあてたいと思えるようになりました。
4.の気持ちの面については、これまでの会社員生活が全て無駄だったわけではないということ。
仕事で出会った先輩や同期とは関係性が変わり、今では競馬という趣味でつながっていたりもします。

経験から学んだこと、芽生えた想い

1年間ワーママをやってみて、ワーママがいかに大変かを理解し
またワーママはワーママを支えるパートナーや実家や夫の両親、そして保育園の先生方など力強いサポーターがいてこそ成立していることを理解しました。
これからもワーママを続けていく方、あるいはこれから育児と仕事の両立を目指す全ての方を心から尊敬し応援したいと強く思うようになりました。

ただ、私自身今回の経験から、果たして会社員のワーママを続ける事が仕事と家庭の両立においてベストなのかと、疑問に思いました。
もう一度同じ生活に戻りたいか?と言われると答えは、YesでありNoです。
Yesの理由としては、今後もしかしたら企業への再就職をするかもしれないけれど、それもやはり短期的、一時的である方がいいと思っていて、どこかの企業に依存するようなスタイルはもはや取りたくないです。
自分の意思とは関係なく退社し専業主婦になった私のケースのように、女性は人生の中で起こるライフイベントによって働き方に大きな影響があり、それは仕方のないことだからです。

そこから考え芽生えた想いとしては、小さなことでいいから自分のビジネスを始めたいということです。
仕事と家庭のバランスを自分でコントロールしながら
特には仕事に没頭することもあれば、時には家庭を重視した働き方に変えたり
これまで会社員以外の選択肢を考えたこともなかった私は、他にも選択肢もあることに気がつきました。
自分で何かの教室を開いている方や会社を起こしたり、独立してフリーランスになられた方、そういった方々と交流をできればなぁと思っています。

またもう一つ、やっぱりワーママのこと。
ワーママを取り巻く環境は、長い目で(母の世代から比べて)みると改善されてきていますが、そう簡単ではないと実感しました。
確かに色んな便利なサービスも増えましたし、SNSで情報共有もできる時代ですよね。
しかし依然としてワーママを取り巻く環境は過酷に違いありません。
日本では、待機児童問題、男性の育児休業取得率の問題、ワーママへの偏見と理解のなさといった社会的な問題もありますし
産後の体調の変化や出世コースから外れるマミートラックという言葉もあるように
身体的・精神的にもきついといったこともあります。
またライフイベントによって仕事をやめざるを得ない場合があるという本質的な問題もあります。
ワーママを取り巻く環境を改善したい
仕事か家庭かどちらかを諦めなければならない方を減らしたい
生き生きとワーママをしている方を増やしたい
そう思って何かお役に立てればと思っています。

似た境遇にあわれた方もしくは同じ志をもつ方ぜひイイねをお願いします。

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