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クレタ島で、オリーブジュースに溺れる

クレタ島の日常

わんこが、道のど真ん中で日向ぼっこして寝たはります。人通りが激しくてもおかまいなし。みんなよけて歩いてあげるので、踏まれることもないんでしょう。

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大通りにも公園にも店先にも、インドの牛のごとく大型犬が寝ています。
都会的な喧騒のあるアテネとは打って変わって、クレタはのほほんとした観光地です♪

こちらは、ヴェネチア統治時代の要塞。海も空も紺碧!

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クノッソス宮殿と博物館

クレタに来たらクノッソス宮殿跡に行かなくては!!と、バスで郊外に向かいましたが、、、うーん。一部壁画の彩色が見れる場所はあるのですが、基本的には「遺跡」であり、考古学的知見がなければそんなに楽しめる感じでもない。。。。かな。

こちらは、市街地にある、イラクリオン古代博物館

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博物館で少し予習してから現地訪問したほうが満足度が高いと思います。予習しても、私の予備知識では、「ここで●●がー!」みたいな感慨はありませんでした。

こちらは、博物館でみつけた面白いもの。

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紀元前1500年~1450年頃なのですが、この意匠、お茶席の蓋置に使う「一閑人」や、コップのフチ子さんとまったく同じですね。ほかの博物館でキクラデス諸島の古代文明の遺跡(通貨や通信、物流システムの形跡)をみるに、使用するテクノロジーが変化しただけで、人間の頭の中なんて、3500年経っても変わらないんだな、と、深く納得して帰ってまいりました。

その後、この写真は仕事のセミナーでよく活用しています!
(アリストテレスの話に飛ばすとき、人間の頭の中は大して変わらないので古典が生きる!的な話をしています☆)

超低酸度の極上オリーブジュース!

クレタ島でイヌより景観よりクノッソス宮殿よりハマったものは、オリーブジュース!!!

到着初日、ホテルに着くとテーブルに黄金色の液体の入ったガラスの小さなガラスの水差しとスライスしたパンとショットグラスが。オリーブオイルのもてなしなんて初めてです。
せっかくなので、ショットグラスに注いでパンをつけてみると、

!!!!

なんか、食べたことないくらいサラサラで薫り高く、味わい深く、めっちゃおいしい!!金色の水のようなオイル!

おいしすぎて、フロントのお姉さんに、

「あのお部屋に置いてもらっているオリーブオイルがすごくおいしいから持って帰りたいのだけど、譲ってもらえますか?」

と、聞いてみると、わざわざ担当者に電話してくれて、

「同じメーカーの在庫が今ないみたいだけど、島内のお店で売っている「エキストラバージン」のものを探せば、ほとんど中身は一緒です」

とのこと。

実際、3€/250㏄程度の超お手頃価格で、その辺のお土産屋さんなどで缶入りでたくさん売られていました。酸度0.1なんて、日本でお金出してもそもそも手に入らないのに!こんなに安くていいのか!?

後で調べてみると、オリーブオイルの一人当たり消費量世界一!

しかも、高品質なオリーブオイルで有名なクレタ島のオイルは、酸度が0.1、0.2、0.3と極端に低く、油の重たさを全く感じません。もはや、サラサラ美味しいオリーブジュース!

そりゃあもう、滞在期間中、シーフードとオリーブオイルを食べ漁りましたよ♪

料理がオリーブオイルに浮いている

オリーブオイルの一人当たり消費量世界一と言われるクレタ島では、料理がオリーブオイルに浮いています。

温野菜ですら、このくらい。

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島国なので日本と同様海産物が豊富で、メカジキやタコ、イカ、エビ、イワシなどをグリルやフライでいただくのがスタンダード。

気に入って通ったのが、ガイドブックにも乗っていた家庭的な食堂、

Anchorage(アンホラージ)

イワシのサラダが、すごいボリュームだし、臭みなんかまったくないし、バルサミックビネガーが上手に効かせてあって、なんかもうめっちゃおいしい!!!

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オリーブオイルがまた、日本の出汁みたいに、いい味と香りと深みを出してるんですよねー。本当、クレタ料理のオリーブオイルは、日本料理の出汁に相当する感じがします。抜きで味が全く組めない。

こちらは、うさぎの煮込み。
こちらもほんと、うまみたっぷりの優しい味付けでした。

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珍しいものでは、エスカルゴ。

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たっぷりのローズマリーとオイルとビネガーでいただくのが定番で、フランスとはまた全く違う、さっぱりして香りと旨味のある地中海らしい一品。

女将さんが切り盛りされていて、旦那さんらしきおじいさんはいつも新聞読んで、テレビみながら客席の端っこにいて、ほのぼのとした日常の時間が流れる良いお店でした。気に入りすぎて、3泊しかしてないのに3回行きました!

もう一つ、気に入ったお店がコチラ、

KASTELLA

こちらは、イラクリオンの海を臨むレストラン群の中にある一軒。

クレタ名物をリクエストしておすすめされたのがコチラ。

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写真を見て、「リゾット?」と聞くと、「リゾットみたいなもんだけどパスタなんだ」とのことで、目の前に出てきた料理は確かにパスタ!
クレタやギリシャの伝統的なパスタらしく、初めて食べました。魚介のスープを吸って、すごくおいしかったです!


そしてそして、この、全くフォトジェニックではない鮮魚のスープ

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見た目がアレなもんで、恐る恐るスプーンに口をつけたのですが、
めちゃくちゃ美味しくて、感動しました!!!

フレンチのとてもおいしいフュメ・ド・ポワゾンがワイルドにたっぷり盛られた感じとでも言いましょうか♪お魚の濃厚な旨味たっぷりで本当に美味しかった!!あぁ、はやくクレタにまた行きたい。。。

デザート盛り合わせは、こんな感じ、フォンダンショコラとパンナコッタ的なものと、羊羹のようなものは、セモリナ粉で作ったういろうみたいなお菓子。シナモン風味。どれも素朴で甘すぎず、おいしいです♪

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奥の小さい瓶とショットグラスは、Rakiという蒸留酒。ネット情報ではアペリティフと紹介されますが、飲食店では必ず最後に、グラッパのような感じでサービスで提供されます。
これが、度数40度以上でカーッと来るんだけども、なぜか、お酒に弱い私たち夫婦もイケる。日本では、ワイングラス一杯で気持ち悪くなることもあるのに、ワイン軽く一杯と食後にラキをショットグラス2杯飲んでも、全然頭もいたくないし酔わない!ヨーロッパあるあるですよね。本当に不思議。

この食後酒、ギリシャ本土ではOuzo(ウーゾ)があり、同じ原材料から作る蒸留酒なのですが、なぜかラキの方が香りが良く、軽く感じられて飲みやすかったです。同じようなものでイオス等のマスティーハのリキュールもあって、こちらはスーッとして甘くて、私は一番好きでした!

写真に、地元のマイタケっぽいキノコのグリルを加えて計4品。真っ青の地中海を目の前に眺めながら山盛りの美味しい料理を満喫して計4000円弱でした!!!

クレタはほんまに、安くて美味しくて幸せな島です♡

このお向かいの人気店Ligo Krasi Ligo Thalassaも、活気があって豪快で楽しかったです。やっぱり、お食事の最後にはサービスでRakiが!(もちろんお代わり自由!!というか、注ぎにきてくれるので強制!?(笑))

おいしくたのしい、クレタ島でした。

あぁ、また行きたい!!!

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