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なにはともあれ5分間、のお供。

ガラスの道具が好きです。

皿洗いのとき。散らかった部屋を片付けるとき。洗濯物を畳むとき。その他、億劫だけどやらなければいけないことがあるとき。砂時計をひっくり返します。


面倒くさがりで、体力がなくて、集中が続かない。

そんな私が、「なにはともあれ、5分間だけやる」ことにしたら、少しうまくいくようになりました。

砂が落ちるまでの5分間、ともかく、手を動かす。


砂が落ち切るころには、5分前には思いもよらないほど、心も体も軽く、集中できていたりします。

砂時計のいいところは、「終わりが静か」なところ。タイマーは、ぴぴぴぴぴぴぴと鳴り続けるけど、砂時計は最後の砂の一粒が落ちて、終わり。

ひとしきり手を動かして、ふと顔を上げて、とうに動きを止めた砂時計に気づくこともしばしば。


私の暮らしに、メリハリを作ってくれる道具です。

台所などでも使うので、時々薄汚れますが、ガラスと砂だけのシンプルな砂時計は、食器のように洗えます。すすぎの流水の内側で、乾いた砂がさらさらと落ちていくのを見るのは不思議な感覚。