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【6月21日ワールドミッションレポート:「🇹🇷トルコの裁判所、伝道するキリスト者の国外追放を支持する判決」】

使徒の働きにあるパウロの異邦人伝道の舞台であった小アジアは、地理的に現在のトルコとほぼ重なる。このようにトルコは、キリスト教の歴史的ルーツと深く結びついている国だが、今日、キリスト教信仰を貫くには厳しい場所となっている。

「トルコ政府はキリスト教とその歴史を消し去ろうとしています。彼らはキリスト教と福音の伝播を国家安全保障上の脅威と見なしています。」と、殉教者の声カナダ(VOMC)のグレッグ・マッセルマン氏は言う。

トルコ政府は、福音を広めていたという理由で、近年9人の外国人であるキリスト教指導者を国外追放にした。

「トルコの秘密警察の報告書では、これらの指導者が国家の安全を脅かしているとされていました。信者たちはその決定に反論するため法的手段を講じましたが、トルコの最高裁判所は、政府の追放は信教の自由を侵害していないと判決を下したのです。」

「トルコに対する批判の一つは人権侵害です。ですから、彼らがこれほど公然とそのような行動を取るのはなぜなのか非常に興味深いところです。これはトルコが目指すEU加盟の可能性を自ら閉ざす行為に他なりません」

「裁判所の13人の判事のうち6人は多数意見に反対しました。その6人は、『このような判例を作るのは非常に危険だ』と考えています」と、マッセルマン氏。

これらの信者たちは今、欧州人権裁判所に上訴することができる。

「欧州人権裁判所に上訴することは、トルコを守勢に追い込むでしょう。私たちはこの状況を非常に注視しています。彼らにとっても国際社会がどのような反応を示すのか、非常に興味深いはずです」と、マッセルマン氏は続けた。

新約聖書の重要な宣教の舞台であったトルコが今では、無関心を通り越して、その教えを封殺し禁じる立場にある。このような逆風の中、みことばを宣べ伝える主の教会が守られるよう祈ろう。パウロたちが汗と涙を流して伝道した彼の地で、再び主の栄光が恐れられるよう祈っていただきたい。

(イスラム96.6%,プロテスタント0.03%,カトリック0.06%,正教0.03%,ユダヤ教0.02%他)

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