商品開発で悩んでいます
こんにちわ。
私は今、
商品開発の仕事をしています。
そして悩んでいます。
何を悩んでいるかというと、
どんな商品を作るか、
の前に、方向性が欲しいんですが、それが見えていないという悩みです。
我々は何を目指すのかが見えていない。
我々はどんな存在を目指しているのか、
世の中にどんな良いインパクトを与えることを目指すのか、
コンセプトが見えない。
何のために存在しているのか、
はっきりとした手応えのある核となる価値観が欲しいから、
まずは、それを作ろうと思いました。
仏作って魂入れず、
という言葉がありますが、
物理的に何かを作っても、そこに何らかの価値観や意味を込めることができなければ、
それは単なる置き物とか人形でしかない。
けれど、そこに物語や価値観、信念、ものが象徴するような元となる意志があれば、
それは仏として見る人の心を惹きつけてやまない存在になるでしょう。
世代を超え、時空も超えて人々を惹きつけるでしょう。
長く生き続けること、
お客さんの心に訴えるような強力なメッセージを持つこと。
もし、コンセプトが明確であったなら、
どんな商品を作るべきか、
方向が定まると思っています。
コンセプトを作る。
どういう方向性でいくか、
私は、物語形式でブランドコンセプトを作ろうと思いました。
物語の形式を選んだのは、
伝わりやすいからです。
そこで、
自分たちのブランドが持つべきと考える物語を考えようと思いました。
今、私たちにはブランドがないんです。
コンセプトもないんです。
何となく、人のためになることを商売にしよう、
というくらいで。
それはそれで良いことなんですが、
一方、それは全ての会社が基本持っているかもしれない姿勢なので、
わざわざ世の中にない物を作ろうとしているこの時点で、
参考にできる物ではないんです。
物語について考えていき、
見つけたのが「ブランドアーキタイプ」という考え方です。
これはユングの原型の考え方をベースにしていて、
一言で言えば、人の行動の動機づけになるような物語のパターン、と言えます。
例えば英雄というアーキタイプは、
主人公が個人的なリスクを背負ってでも、誰かのために困難を乗り越えて成就する、そして生まれ変わるほどの成長を成し遂げる、
というパターンを持つ物語です。
他にも、
幼子、魔術師、援助者、恋人、ありふれた男女、統治者、創造者、道化師、
無法者、賢者、探検家があります。
それぞれの持つキャラクターと物語のパターンは、
長い時間をかけて人類が継承してきた昔話や神話の世界に見られます。
これは、民族や国の違いを問わず、どの地域、文化の中でも共通に見られることから、原型と呼ばれているそうです。
そして商業の分野で見ると、アーキタイプをベースに持つブランドは大ヒットし、
かつ長生きする、という結果がわかっているそうです。
それも納得で、
物を売るというのは消費者にあらかじめ製品を購入することで実現できる何かを期待させることができる、つまり購入への動機づけができるからこそ、売れるわけです。
ただ単に、ここに商品があります、ですと、
例えば空腹の人に差し出すランチや水、
強烈な欲求を満たすための商品であれば問題なく売れると思います。
なぜならお客さんが求めているのは空腹を満たすことだからです。
まだうまく咀嚼できていないんですが、
このアーキタイプという考え方を使えば、
うまくいくような気がします。
今日はここまでにして、
続きをまた書きたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?