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アラサー女が自分探しの旅に出かけたくなるのはなぜなのか

結論から言おう。暇なのだ。

かくいう私もこの数年で暇だった時期があり、あと一歩で地域おこし協力隊として島根に移住するところだった。

念のため補足しておくと、地域おこし協力隊の活動や地方移住が血迷った行動だというのではもちろんない。いまでも素晴らしい活動だと思っているし、きっかけをくれた女性はキラキラしていてとても素敵だった。

ただ、それまでそんなことを一度も考えたことのなかった私が、行って帰ってきた後の計画も無しに、ほんの1ヶ月やそこらでそれまでのキャリアをぶった切る決断をしようとしていたのは、いま思えば血迷っていたという他ない。

そんなタイミングで一瞬付き合った男性の影響で島根行きをやめることになったことについては心から感謝しており、彼はいまでも我が家で神風と呼ばれている。

ところで妙齢において血迷うのは私だけではないようで、当時の私と同じように唐突に自分探しの旅に踏み出しそうな人の話を周りでしばしば聞く。

そんな人たちに共通するのは、優秀で、側から見ると順風満帆なキラキラした経歴を持つ、女性だということだ。

30近くにもなると、職場で求められる仕事は十分こなせるようになり、余裕が出て、能力とエネルギーと能力を持て余す。つまり暇になる。

しかし、その一段上に行って暇じゃなくなるためには、特に大きな組織ではなかなかのエネルギーと決心がいる。

これから結婚もするし、子供も生まれるかもしれないし、と思うと、なかなかその一歩を踏み出す勇気が持てずに、いまの場所で「うまく回せてしまう」日々が続く。

余った時間を趣味や遊びに捧げることで充実感を得られればいいものの、仕事で自己実現したいという思いが強い彼女たち(私を含む)の場合はこれでは満たされない。

そうすると意識がどんどん自分のことに向かっていく。本当に私がやりたかったことってなんだっけ?と、大学生のときの就職活動ばりの自己分析を始めたりする。

ちなみに私の自分探しモードの一部を紹介すると、島根行き以外にも、保育園の先生になるのはどうだろうかとか、山奥でなんかの職人にでもなれないものかとか、YouTuberになろうだとか、真剣にとっちらかった事を考えていた。ほんの少し前のことだが、本当にどうかしていた。

何が言いたいかというと自己分析をするのもいいが、気をつけないといけないのは、暇によって精神を蝕まれている状態というのはフラットに物事を考えるのには向いていないということだ。

「暇がメンヘラを生み出す」というのは、30年間生きる中で編み出してきた自説の中で最も確からしいものだと思っている。

紆余曲折あって、いまでは「やりたい」なんて一言も言わなくても、勝手に一段上の仕事が降りかかってくるスタートアップという環境にいるため、しんどくはあるが悩む暇がなくて心は非常に穏やかだ。

たまたまTwitterで見かけたDeNA南場さんの講演の書き起こし記事の、「人や自分に向かわずに、コトに向かう」というこのメッセージは本当にその通りだった。

誰についていくとか、誰に評価されるとか、あるいは自分ができる、できない、もう少し成長していかないといけないのではないか。そういうことに意識を向けるんではなくて、純粋なチームの目標や自分の目標に向かって、それに本当に集中してみると、すごく充実した人生が送れるんじゃないかと思います。

こんなことを書いておいて、同じように迷ってる人がいたとしても私から偉そうに言えることは何もないのですが、最後にひとつ、ただまっしぐらにコトに向かえるおすすめの職場を紹介しておきますね。

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