見出し画像

鎌倉投信”結い2101”の運用報告書、わたしの読み方(2023年12月運用分)

はじめに

鎌倉投信”結い2101”から運用報告書が公開されました。
鎌倉投信のサイトはこちら

https://www.kamakuraim.jp/

結いだより

結いだより第166号

今月の表紙は、新年をイメージしたもの。
龍の姿が見えます。

TOP MESSAGE 社長メッセージ

社長の鎌田さんから、新春のメッセージです。
下記に一部を抜粋しました。

今年、新しいNISA制度が始まることから、証券投資などを通じてお金を増やすことに関心を持つ人が増えています。この機を逃すまいと、皆様への投資勧誘も増えていると思いますが、期限のない恒久制度ですので、急ぐことなく、周りに流されることなく、自分らしい投資の軸を持って資産形成に取り組んでください。その一方で、お金を増やすことだけを目的にした投資だけが増えてよいのだろうか、と疑問を感じることがあります。今、世界は、気候変動などの環境問題、地政学的なリスクの高まり、 経済格差等の問題に直面しています。これらは、経済のグローバル化、大量生産・大量消費を前提にした経済活動と無縁ではないでしょう。日本では、少子化と高齢化による人口問題、相対的貧困層の拡大や教育格差、食料自給率やエネルギー自給率の低さなど社会課題を挙げればきりがありません。これらを放置したままで、これからの日本、世界が豊かに成長することは考えられませんし、人が幸せになることも考えにくいでしょう。このようなことを考えた時、これからの投資に求められるものは、経済の規模的な拡大を前提としてお金を増やすことだけを目的とした投資ではなく、お金を増やしながらも同時にいかに社会をよくしていくか、という視座が求められると感じています。しかし、資産運用の世界では、統計的に計算されたリスクとリターンという2つの数字で全てが測られるといっても過言ではありません。そのため、どうしても投資商品を選択するとき、「いかに効率的にお金を増やすか、いかに手数料が安いか」、などに目が向いてしまい、標準的で均質的な投資商品にお金が集中する傾向にあります。「いかにお金を増やすか」は、手段であって目的ではありません。投資の目的は本来もっと多様なものではないでしょうか。個性や多様性、その背景にある「自分らしさ」が求められる今の時代において、リスク、リターンの枠だけに捕らわれない自分らしいもう一つの投資軸があってもよいように感じています。例えば、社会をよくする投資、未来をよくする投資、自分の成長につながる投資などです。これから始まる新NISAが、本来の投資のあり方を改めて考える機会になればと思っています。

結いだより166号より

大切なお金です。
お金を増やすことは大事なことです。
手段もいろいろとあります。
手段だけに偏らず、投資により社会をよくすることが出来ます。
そんな投資を心掛けたいと思いました。

わたしもここでいう『標準的で均質的な投資商品』にも投資していますが、わたしにとっては、思いが入っていない投資です。
お金が必要となったときに、思い入れが強くて結い2101を解約出来そうにないため、そういった投資商品にも投資をしています。
わたしもまだまだだな、なんて思いました。
精進してまいります、ってところでしょうか。

運用COLUMN

取締役資産運用部長の五十嵐さんからの、2023年の振り返りです。
こちらも一部を抜粋しました。

「結い2101」は、運用チームの強みを活かし、特徴のある「いい会社」を選別してきたことにより、中小型株の構成比率が高くなっています。ただ、中小型株中心のポートフォリオ特性は長期視点でリターンを追求した「意図したリスクテイク」であるため、これを堅持しました。一方で、割安株・成長株の要素については、意図しないかたちで成長株の構成比率が高めとなっていたため、割安株と成長株の構成比率を概ね半々とするところまで成長株を引き下げ、株式市場での成長株敬遠の悪影響を抑えることとしましたまた、未開示も含め新規投資先を5社組入れたことで銘柄分散度を高めました。これらポートフォリオの一部見直しの効果が2023年中に顕著に発現することはありませんでしたが、株式市場の動向に劣後する状態からの解消は図られています。幸い、投資先企業の業績は堅調に推移しています。投資先企業の業績成長にそって長期で安定したリターンをお届けできるよう、日々ベ ストを尽くしていきます。

結いだより166号より

特徴のある「いい会社」に投資する「結い2101」だから、結果的に中小型株中心のポートフォリオになっていると理解しています。
割安株と成長株の構成比率のために成長株を引き下げたとあります。
ここには具体的な方法は述べられていませんので、過去の結いだよりを読み直すなどして、調べてみようと思います。

「結い 2101」 運用報告 社会形成

最近よく目にする、耳にする「2024年問題」について、投資先の会社がどう対応しているのかが書かれています。

物流については、共同配送や共同出資による物流会社設立といったことで、荷を纏めることで対応する様子が書かれていますね。
物流会社はどう考えているのか、どう取り組んでいるのか。
調べてみようと思いました。

さて、建設業界でも物流業界と同様に2024年問題があります。
建設業界では、自動化や新材料などで対応する会社があるそうです。

物流業界のトラックドライバーは960時間の残業時間の壁が出来ますが、建設業界は月45時間、年間360時間の残業時間の壁が出来ます。
ここで、「ん?」と思いました。

通常の業種には、時間外労働と休日労働の1ヵ月の合計上限や2ヵ月から6ヵ月の平均の上限、時間外労働が45時間を超えられる月数の上限などの規定がありますが、運送業には適用されません。

そうか、運送業には適用されないのか。

鎌倉投信の草花

職場環境の話と捉えましたが、鎌倉投信らしさを感じる、好きな内容です。

社員同士の親睦を深める場として庭園美化 作業を活用しています。具体的には月に二度、有志で時間を合わせて、20~30分間雑談を交えながら「春夏は草とり、秋冬は落ち葉拾い」と四季の移ろいに合わせて協力して庭園美化に励んでいます。

結いだより166号より

「結い 2101」運用報告 資産形成

投資先は73社に増えています。
次々と増えていく「いい会社」。
毎回開示が楽しみです。

新規に1社投資したことにより前月末から1社増えて73社となりました(開示基準に達していない投資先は1社)。

結いだより166号より

来月の結いだよりも楽しみですね。

では。

関心を持ってくれてありがとうございます。 いただいたサポートは、取材のために使わせていただきます。 わたしも普段からあちらこちらにサポートさせてもらっています。 サポートはしてもしてもらっても気持ちが嬉しいですよね。 よろしくお願いしますね。