DXを進めたいけれど何から手をつければ良いのか分からない・・・
はじめに
DXDXというけれど、何故あらゆる企業がDXの取り組みを急がなければいけないか少し考えてみます。
今回はその中でも私達が考える3つの大きな理由についてお話していこうと思います。
既存のレガシーシステムの刷新
・「2025年の崖」と騒がれるようになったのもつい最近だと感じておりますが、実はこの2025年の崖とは一体何かというと既存のレガシーシステム(技術面の老朽化、システムの複雑化・肥大化、ブラックボックス化)などが日本企業全体のシステムのうち約7割が自社のデジタル化の足かせになっているのです。
消費者の行動変化
・消費者の行動は常に変化をしており、シェアリングエコノミーやサブスクリプションと呼ばれる継続課金モデルのサービス市場がどんどんと拡大しております。従来の「モノ売りサービス」から「体験や価値を提供するサービス」への需要が高まっている事からも従来のように単に品質が良い商品を開発するだけでは売り上げにつなげることがより難しくなっているのです。
デジタル・ディスラプションに対抗する為
・デジタル・ディスラプションとは新しいデジタルソリューションにより、既存の製品やサービスが駆逐され、高性能、利便性のある新しい製品やサービスに置き換わる事を指します。
新規参入したITベンチャー企業が旧来の市場で優位になることも少なくありません。既存企業は新しいデジタル技術やビジネスモデルに対抗するためにもDXの推進は必須であり、急務となっています。
上記の事からもDXが急務なのはご存じ頂けましたでしょうか?
それでは次の疑問に行ってみましょう。
DXが急務なのは分かったけど一体何からはじめればいいの?
ここをお伝えするためにはもう少し深堀する必要があります。
企業が成長していく為には限りある資源をいかに効率的に分配し、目的を達成していくかが重要であります。どの資源をどの組織に割り振っていくかを選択することが戦略です。
企業の資源は、無制限にある訳ではないので割り振った資源は効率的に使わなければいけません。
業務を最効率化していくためにはどの業務にどのくらい負荷がかかっているのか?どのくらいのコストがかかっているのか?どのくらいの時間がかかっているのか?ここが可視化されていなければ、どこから手をつけて企業変革を進めればよいかわかりません。
業務を可視化することで、どこを改善、改革していくのかが見えるようになります。
ここまでで業務の可視化が重要なのはご理解いただけたのではないでしょうか?
そして、この業務の可視化をするツールがBPEC(Business Process Engineering Cycle)です。
よく言われるBPR(Business Process Re-engineering)は業務本来の目的に向かって既存組織や制度を抜本的に見直しますが、BPECはBPRからさらに+αで業務本来の目的に向かって既存組織や制度を常に抜本的に改善しつづけることを目的とした手法でございます。
今回はBPECで出来るいくつかの分析手法をご紹介します。
負荷分析
業務負荷の度合いが可視化されます。
業務改善やシステム導入の負荷が高いほど効果が高くなります。
分析できる事
・新たなシステムやRPA等のデジタル化技術などを導入して生産性を上げる
・負荷の高い業務を外部委託する
・手順を変えるだけで負荷が減る等
属人業務分析
1年間一人の人しかやっていない業務を一覧化し業務のムダ・ムラの発見が可能になる。
属人業務自体が業務のブラックボックスとなっている場合が多くリスクやムダがあることに気づいていない場合があります。
分析できる事
・この人が休みや外出の場合、この業務はどうしていくのか
・急な事情で退職や休職になった際、業務を問題なく遂行できるのだろうか?(業務リスクの視点)
・これらの業務は本当に必要なのだろうか、優先度の低い業務ではないか?(業務効率の観点)
コスト分析
コストの妥当性を可視化することで、分析をより有効なものにすることができます。
各メンバー毎に時間単価を設定することで簡易的なコスト分析が可能です。
単価には社会保険や福利厚生などの会社負担分も含めます。
分析できる事
・各業務の年間コストが可視化されるため、定量的に業務の可視化が行える
・生産的な業務にきちんとコスト配分ができているか。現在の業務配分は適切だろうか。これらの分析は一例でありますが、BPECではDXを進めるにあたって、どこから手をつけると効果的か、というエビデンスを得ることができます。
またBPECは可視化をすることが目的ではなく、DXの導入後の評価についても導入前・導入後で比較することで効果検証が可能になります。
出来ることは何となくわかったけど、それで本当に業務の可視化ができるの?
実際のツールを見てみないと分からない。自分たちで出来るか不安・・
ここまで読んでくださった方の中にはたくさんの不安を感じた方もいらっしゃる事でしょう。
●とりあえず分析だけしてほしいというお客様➡業務可視化サービス
●まずはお試しに➡月間契約サービスのSaaSを展開しております。もちろんお客様自身でツールを導入することも可能です。
まずは私達コンサルタントがお客様の業務改善DXに対して伴走支援するところから一緒にはじめてみましょう。
最終的にはお客様自身が自走して業務改善DXを行える事が新たな企業価値、イノベーションが生まれると私達は考えております。
最後に
業務可視化となるとどうしても重たく難しいイメージがあり、中々腰があがらない方も多くいらっしゃると思います。
詳しい内容については一度お問い合わせをいただけますと幸いです。