2018書体制作テスト出力用

バリアブルフォント試作

Glyphsでバリアブルフォント(Variable Font)をつくれるということで試作してみる。

LightとBoldのウェイトをマスターとして中間ウェイトをつくるようなフォントを作っていたので、それで試してみることにした。

[手順1]変数軸の設定1
「フォント情報」→「フォント」→「カスタムパラメータ」のプロパティに「Axes(Axis【軸】の複数形)」を設定

値として「Weight」「Width」「Italic」「Optical Size」「Slant」などの設定が可能。ここでは、ウェイトのみを設定するが、なんとなく「Width」もそのままにしてみた。

[手順2]変数軸の設定2
次に「フォント情報」→「マスター」で、各ウェイトの太さの定義。

任意の数字で設定できるようだが、分かりやすいかと思い、マスターで定義していた「Light=50」「Bold=300」と定義した。
(「Width」はどちらも100とした)

→(2018年2月21日追記)
ものかのさんにご指摘頂きましたが、「Axes Location」は、ウェイトの数値と違うときのみ設定しなければならない値だそうです。つまり、今回は不要。

[手順3]書き出し
「ファイル」→「出力」→「Variation Fonts」から書き出す。
出力されるファイルは「【設定した名前】GX.ttf」というの1ファイルのみ書き出される。(通常のOpenTypeのようにウェイト毎には書き出されない。)

[手順4]確認
書き出したフォントは以下のフォルダに入れる。(基本的に製作途中のフォントはインストールしない方が良い/デスクトップにエイリアスをつくっておくと便利)
「ライブラリ」→「Application Support」→「Adobe」→「Fonts」

Adobe Illustratorで確認してみる(Photoshopでも対応しているとのこと)。はじめ、InDesignで確認しようとしていて、「チュートリアルでみたスライダーがでない…」と延々試行錯誤していた。InDesignではバリアブルフォントは使用できない様子。

パネルのウェイトの横のボタンからスライダーを表示し、太さを調整できる(はず)。インスタンスで定義したウェイトは、メニューにも表示され、そちらも選択することができる。

[不具合]
以下のような不具合が出たが、原因不明。

1、コーナーを開いた所が表示されてしまう

2、一部字系が太くならない

いずれも、通常のOpenTypeとして中間ウェイトも含めて書き出している際には出ていない部分なので、もしかしたらソフトの不具合かもしれないが、変数の定義やパスの組み方などの設定かもしれないので、今後、検証してみる。

また、やり方がザックリなところもあるので、今後、別の記事で補足できればと思う。

→(2018年2月21日追記)
上記の画像はGlyphs2.4での作業でした。現在ベータ版である2.5では、字形が太くならない現象は解消されています。以下に画像を追加します。


[今回の試作環境まとめ(2018年2月20日)]
MacOS=10.13.3
Glyphs=2.4.4→(2018年2月21日追記)2.5で再検証しました。
Adobe Illustrator CC2018= 20.0.1
Adobe InDesign CC2018= 13.0.1

[参考サイト]
Glyphs2.4のリリースノート
https://glyphsapp.com/blog/new-features-in-glyphs-2-4

Glyphsのフォーラム
https://forum.glyphsapp.com/t/how-to-generate-variable-fonts-with-glyphs/7166



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