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【第2回(後編)】ひみつのアニメ語り!<匿名チャットでアニメを語ってみた>

Aouekoさんと「アニメ語り」した企画の後編です。お互いのアニメ遍歴や、好きなアニメの傾向などについて語りました。前編はこちら。Aouekoさん、あらためてありがとうございました!

あすか
アニメ遍歴を教えてください。どんな時期に、どんな作品に触れてきましたか? アニメをよく見るようになったきっかけとなるような作品はありますか? アニメを見ていなかった時期はありますか?


Aoueko
幼少期はギャグアニメばかりでしたね、最初の記憶はターちゃんとかまじかるたるるーとくんとか。

次にうる星やつらの映画を繰り返しレンタルしてみてました、らんまも好きでしたね。高橋留美子先生、と言ったら友達にオタクあつかいされました。先生だろ!!

そのあとはガンガンですね。私には兄がいるので、少年誌や男の子向けのアニメのほうが多かったです。魔法陣グルグルのマンガもアニメも大好きでした。セラムンとかは、私には眩しすぎました。

次の記憶はあんまりなくて、20歳のころ始めた夜の仕事がしんどすぎて、休日はアニメ見てるかゲームして現実逃避してました。それがたぶん2007年近辺になります。当時はツタヤでレンタルして見てました。その時「パプリカ」に出逢って、いわゆる大人向けのアニメに片足をつっこんでいたと思います。

私が勤めていた店は、アニメ業界で働いている方が多い地域でしたので、勉強にもなりましたね。プライベートで飲みに行ってた店で、「〇〇」でキャラクターデザインをしている〇〇さんと何度かご一緒させてもらいました(編注:伏字にしました)。メチャクチャいい人でした。これ言っちゃいけないのかもしれないけど、有名なキャラをメモ帳とかに書いてもらっていました。

次はたぶん30歳ごろですかね、ちょうどnetflixとか動画配信サービスが主流になって、いろんなアニメにアクセスしやすくなったかなと思います。子育て中しながら、合間合間に見させてもらってました。

最近はnoteしすぎであんまり追えてないですね、スキップとローファー、推しの子、放課後インソムニア。以前あすかさんの記事で紹介されていた「であいもん」も気になってます~


あすか
私は小学生~中学生くらいまではアニメはまったく興味なかったですね。

マンガは読んでたんです。母親が小説もマンガも雑多に読む人で、本棚にはいろいろとオトナマンガが並んでいたので、私も中学生くらいには母の蔵書を手に取るようになったと思います。母の「ガラスの仮面」とか読んでましたね。同時期には自分でも好きなマンガができてきて、たしかドラゴンボールとかはふつうにコミックスを買って読んだりしてました。あとは何読んでたかな。ダイの大冒険とかかな。ジャンプの最盛期はちょっと世代が上だったはず。

そのうち妹もマンガを読むようになって、それでお互い影響し合いながらいろいろと読んでました。スパイラルとかハガレンとかも読んでたかな。妹の持ってた少女マンガ、姫ちゃんのりぼんとかママレードボーイとか、CLAMPの作品とか(レイアースやカードキャプターさくら)にも触れていたので、のちのアニメの趣味に少なからず影響したでしょうね。

で、アニメですが、高校生になってから1年間くらい? 妹と一緒にいわゆる「深夜アニメ」を録画して見ていた時期があります。当時なのでVHSに録画してね。こんな世界があるんだ、と思ってワクワクした記憶はあります。覚えているタイトルは……灰羽連盟とか、ガンスリンガーガールとか、宇宙のステルヴィアとか。カードキャプターさくらのアニメも高校生のときに再放送?で見ました。面白いですよね、さくらは。あとはケロロ軍曹がけっこう好きだったな。あ、フルメタのふもっふも見てますね。知ってます? フルメタルパニック。たぶん高校生のときにアニメをトータル15作くらい見てると思います。「アニソン」を好きになったのもこの時期ですね。

大学に上がってからは、テレビ自体、ほとんど見てなかったです。だからゼロ年代後半から2010年前後までのアニメは知らないのです。図書館に通って本ばっかり読んでました。マンガも、数作、好きな作品を読んでいたくらい。

アニメは……このへん記憶があいまいなのですが、「魔法少女まどかマギカ」を見たんですね。たぶんテレビ放映が終わってしばらく経ってから、ネットの違法アップロードを見たのかな……このころは配信サービスとかもなかったですから。それですごいと思って。彼女(いまの妻)と映画にも行きました。

で、ほぼ同じ頃、ツタヤでたまたま「ヤマノススメ」を知って、もう一目ぼれで好きになって。大好きな「ヤマノススメセカンドシーズン」が2014年なので、このあたりからアニメもコンスタントに見てますね。

配信サービスが整ってきてから、1クールに4-5本くらい見るようになって今に至ります。


Aoueko
お母さまの本棚に小説だけではなく、マンガなど色々並んでいた環境だったと。とても羨ましい~。私も手に取れる範囲に本があるってとても大切だと思っていて、今の家にも本棚を導入するか検討中です。

姫ちゃんのリボン、ママレードボーイ、レイアース懐かしすぎる....。近所の駐車場でよくレイアースごっこしてたの思い出しました。私はなぜか常にモコナ役で人間ではありませんでしたが(笑)

灰羽連盟、調べてみると私好きそうなので見たいんですが、動画配信はやっておらず...。ケロロ軍曹は詳しくないけれど、スキでしたよ!

フルメタルパニックもはじめて知りました。ラノベ原作なんですね~アニメも3シーズンもやってる!人気作品ですね。


あすか
すでにいろいろと書いていただきましたが、あらためて質問です。
・どんなアニメ作品が好きですか? 好きな作品に共通点はありますか?
・この作品が好きだなって思うのは、どういうときですか? どういうシーンのことが多いですか? 特別好きなエピソード(〇〇の第〇話、など}はありますか? ネタバレのない範囲で教えてください。


Aoueko
私はアニメから「今の自分には無い何か」をもらいたいと思ってるんじゃないかな~と。共感より、新しい体験を欲しているのかもしれません。

一番は「勇気」ですかね。鬱展開アニメ好きなのも、それがひとつの原因かも。「笑い」「癒し」「学び」「知らないジャンル特化」「すごい絶望」とか。だからちょっと日常から離れているものを好んでいるんですね。

共通点は「女の子の登場人物が可愛い」は、結構あると思います。また、主人公がちょっとズレてる、狂ってる感じとか。「~オタク」気質があると惹かれますかね。自分がそうだから。

妖怪も大好きで、リアルな話よりファンタジーな作品が好きですね。昔、家にあった絵本でよく読んでいた覚えがあるのが、耳なし芳一と水木しげるの妖怪大百科的なやつだったから、日本の妖怪ものに親しんでいるのかもしれません。地獄の描写も好きです。

(この作品が好きだなって思うのは、どういうときですか?)
アニメーションだけど、現実を超えてくるようなリアリティを感じられた時ですかね。

ツルネ、の場合だと主人公が弓をひくときのシーンが好きです。実際外側から見ているだけだと感じられない、主人公が感じている風、音、時間の流れ、心の動きが共有?アニメという形で飛び出してくる感覚。

メイドインアビスだと、タマウガチに遭遇するシーンですかね。ぱっと見ただけで、1億%勝てない相手だとわかった時のリコとレグの緊張感は、見ていてたまりません。そしてこのアニメは「ご都合主義」が少なく、ヤバイ選択をするしかない時を逃げずに描いてるところが好きです。

全然違いますが(笑)日常系や青春もので、友達同士でコンビニに寄ってアイスやジュース買って談笑しているシーンとかも好きです。なんでしょう?懐かしいけど、もう二度と味わえないからかな。あの時間の流れが。

あとはサマータイムレンダ、たまこまーけっと、サマーウォーズ、竜とそばかすの姫など、実際にある日本のどこかが舞台背景になっているものも好きです。しかもきちんと背景に凝られているもの。田舎で緑が濃くて入道雲がもくもくとあがっているあの感じの絵面も好きですね~。スキップとローファーのみつみちゃんの地元の景色や家の感じもたまらなく好きです。

あすかさんにも

・好きな作品に共通点はありますか?
・この作品が好きだなって思うのは、どういうときですか? どういうシーンのことが多いですか? 特別好きなエピソード(〇〇の第〇話、など}はありますか? 

と聞いてみたいです!


あすか
女の子がかわいかったら何でもいいですよ 笑

というのは言い過ぎですが、でもあながち間違いでもなくて、結局、好きになるのってキャラの要素が大きいかな、と思います。どんなに名作と言われている作品でも、キャラを好きになれなければやはり好きとは言えなくなってしまうし、逆に、お話として無理のある作品でも、キャラクターに愛着が持てると無性に「好き」がわいてきますから。

アニメは絵、音、ストーリーの3要素がうまく組み合わさっていてほしいなとつねづね思っています。特に音にはいつも注意を払っています。音というのは声優さんの演技と音楽(サウンドトラックと歌)ですね。

私、特に挿入歌ってやつが大好きで、高まったシーンで挿入歌がかかると感情が爆発してしまってもだえ苦しむ傾向にあります。ちなみにキャラクターが演奏するタイプの歌は劇中歌と呼んで勝手に区別しています。ぼっちざろっくも劇中歌ですね。

挿入歌がかかる名回はヤマノススメだとセカンドシーズンの12話、色づく世界の明日からだと……これからご覧になるなら明かさないでおきましょう。月がきれいは挿入歌のすばらしさで5強に入れてる感すらある。わたてん(私に天使が舞い降りた)は最終話に劇中歌があるんだな~。響けユーフォニアムは歌ではないですが、アニメ史に残る屈指の演奏シーンがあって……と振り返ってみるに、音楽はかなり重視してます。

挿入歌ではないですが、本編の最後の場面にかぶさるように始まる主題歌! あれも好きです。最近だとリコリコのエンディング「花の塔」が印象的でしたね。

シーンとしては、あれだな、いったん挫折を経験したキャラが復活するシーン、努力によって乗り越えるシーンとかはだいたいいつも泣いちゃいますね。弱さから立ち直る勇気と強さに、私はあこがれるのかもしれない。心の中で拍手を送っています。

キャラ同士の関係性の変化も好きです。定番で安直ですが、「名前呼びイベント」が来たらひとりで興奮してます。メインのキャラふたりが延々と語り合うような会話シーンも好きだな。


Aoueko
なるほど、音楽を重視していらっしゃるとのこと。流れてきた歌や音楽に感情が爆発するっていうのわかります~。これアニメだけじゃなくて、ドラマや映画でもあることですよね。みなさんも共感さえれるのではないでしょうか。

やっぱり「努力で乗り越える」「立ち上がる勇気」を与えてくれるシーンは、心を打ちますよね。そんなのアニメや漫画だけ、だとしても、現実に生きる私たちにある瞬間にふっと力を貸してくれる。

二人で話合うシーンが良い、というのもわかるな~。こういう友人、関係性が羨ましいなと感じます。

色づく世界の明日から、今二話目あたりなんですが、絵がきれい。夕陽や花火のシーンなどうっとりしました。私の好きなアニメの中にひとつ、新しい風が吹きそうです。