1月に読んだマンガ
先日、妻がいきなり「いま読んでいるマンガっていくつくらいあるんだろう」と紙に書き出し始め「あなたは書かないの?」と訊かれまして(妻は自分を「あなた」と呼びませんが便宜上)、noteで書いてるからとも言えず(noteは秘密だ)「数えるの、意外と難しいから」と濁しておきました 笑
単行本や文庫で「その本を1冊読み切る」というスタイルで読むことが多い小説と比べ、さまざまな読み方のあるマンガをカウントするのはとても難しいのです。
ちなみに妻自身の集計では68作あったとか。
そしたら自分はたぶん100作くらいかな。
さて、2022年1月に読んだマンガよりいくつか。
さんかく窓の外側は夜
あーこれめちゃくちゃ面白いわ。みんな読んだほうがいい。
ヤマシタトモコ先生は『違国日記』しか読んでいませんでしたが、こういうホラーサスペンスも描かれるのですね。作劇がうまい。キャラ造形がうまい。セリフがうまい。絵とコマ割りがうまい。ちゃんと怖い。しかも絶妙なBL風味。みんなが協力し始めたシーンのとこ、アツくて、カッコよくて、なんかニヤニヤしてしまった。「昔どこかで読んだような感覚」と「はじめて読む感覚」が混ざり合う。そういうのを快感と呼びます。
たえず不穏な空気、謎が謎を呼ぶ展開、じわじわ明かされる各々のキャラクターの過去と因縁。あやかしものとは違うな。基本形はバディによるゴーストバスターだけど……実は一番怖いのは人間なのです。そういうやつ。
10巻で完結。長さもちょうどよい。必読。二重丸。
SANDA
『BEASTERS』の板垣巴留先生の新作。
舞台は少子化の進んだ日本か。ひ弱な主人公・三田くんは、ピンチに陥ると覚醒して、なんと〇〇〇さんに!
絵は完全にバル先生のものすごい絵。今回は動物さんではなく人間らしい。1話はそれなりに衝撃だけど、その後の展開はあまりすっきりしないかな……。いなくなったクラスメート。BEASTERSでもそんなのあった気が。
現代社会の闇と混沌を、擬人化した動物で巧みに描いたBEASTERSのような明確なコンセプトが、本作でも発揮されるか。
にしても、腹筋割れすぎ 笑
ご注文はうさぎですか?
原作は読めていなかったのですが、今回ようやく最新10巻まで読み切りました。1年に1冊の刊行ペースなのですね。連載10周年だったそうです。
Koi先生の天才的に美麗な萌え絵(しかも年を追うごとに磨きがかかっている)はさておき、めちゃくちゃいい話じゃないですか。
序盤の数巻は正直退屈な印象もありましたが、巻が進むにつれ、胸を打つ展開が増えていきます。6巻も7巻も、冗談でなく泣いちゃう。やっぱり物語は積み重ねだよね。さんかく窓とはまた違う意味で、みんな読んだほうがいい。
人に優しくあること。仲良くすること。出会いの喜びと、別れの哀しみ。哀しみを乗り越えること。過去を忘れず、今を慈しみ、未来を見据えること。物語の普遍のテーマが、宝石のように散りばめられています。
7巻の途中までアニメ化されたのですね。8巻から9巻にかけて旅行編。9巻以降が新学年編。学年が上がっていく作品は、必然的に新入生=新キャラが登場しますが、個人的には、本作の新キャラはとてもうまくハマっているように思えます。
金田一少年の事件簿
金田一少年が30周年ですってよ。イブニングで新シリーズや、37歳シリーズが連載されております。
ファーストシリーズは特に読み込みました。ほとんどの事件はかなり把握しております。好きな事件……墓場島、魔術列車、タロット山荘あたり。短編も小説版も面白いですよね。
きんにゃいち少年も読んであげてください。なんやねんこれ、と思ったけど、意外と面白かった 笑