7月に読んだマンガ
先日何かの拍子にコミックスの発売カレンダーを見たら、発売予定のタイトルが細かな文字で一面びっしり並んでいて、世の中本当にたくさんのマンガがあって、何百万部と売れる人気作でも読んだことのない作品がたくさんあるのに、それでさえほんの一握りなのだな、と、何だかとても切ない気持ちになったのでした。
零細マンガ家さんの苦労に思いを馳せると、コミックスを買う閾値を少し下げてもよいのではと思ったりもする。特にちょっとマイナーなやつ。
さて、7月に読んだマンガ……
沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる 1
ウェブコミック・くらげバンチに掲載中。「沖ツラ」とでも略す?
東京から沖縄に移り住んだ高校生・中村くんは同級生の喜屋武(きゃん)さんに恋をするものの、うちなーぐち(沖縄方言)が強すぎて何言ってるか分からず。いつも彼女の方言を翻訳してくれる比嘉さんは、実は中村くんのことが好きで……
方言にフィーチャーしたご当地あるあるとラブコメの融合。一話完結&連作系。
言ってみれば三角関係なんだけど、全くギスギスさせないバランス感。ギャグもよい。あとは絵が割と好きな系統。
かわいい表紙は口を開けたシーサーと閉じたシーサーですね。
山と食欲と私 12
同じくバンチコミックス新刊より。
こちらは山ガール、もとい「単独登山女子」日々野鮎美ちゃん(27)の登山あるある(?)、コメディ仕立て。この年齢のオタク女子って、マンガの主人公としては一つの典型。
10巻を超えても同じテンション、いや、上り調子で面白くなるのは反則的。1話完結の短編も、連作の中長編も味わい深い。鷹桑さんがアホで面白い。
山マンガならこの『山食』と『岳』と『ヤマノススメ』で各方面カバー可能と思われる。
くらげバンチ。知らない方はぜひ。作品数がほどほどでよい。
舞妓さんちのまかないさん 14
14巻は夏。
キヨちゃん一人雇いたい。うちではやらない揚げ物とかお菓子とかが美味しそうでいつも気になって読んでいる。1話10ページのショートショート感もよい。NHKでのアニメ化が決定してる。
唐突な健太くんの展開は果たしてどういう意図があるのだろうか。