映画観た後の最初の一言

むずいよね。

むずいって聞きます。

いやね、わたしは映画は1人で観たいタイプなので、誰かと映画を観て電気がついた瞬間なにを言うかで迷ったことがあまりないんですよ。

その上、四半世紀以上生きて映画を何百本も観ているおかげで、予告や監督、制作会社などの情報から自分が好きそうかどうかは観なくてもわかるようになりましたし、仮に微妙な映画を引いてしまっても、好きな部分を探す能力も高くなり、映画を観た後に「微妙だったな」と思うこと自体ほとんどなくなりました。

そんなわたしでも誰かと映画を観て、自分は好きだったけど相手はそうでもなかった、またはその逆なんてことを危惧して、一言目に「いやぁ〜面白かったね〜」「つまんなかったなぁ〜」と言うには勇気が必要であることはわかる。

でもたまにいますよね、電気がついた瞬間でかい声で感想言う人。

わたしはそれが嫌いではない。稀に面白い感想に出会えて結構好きだ。

というわけで、以下わたしが今まで映画館で遭遇した好きな感想3選。

君たちはどう生きるか
映画が終わった瞬間に「いやぁ〜つ〜まんなかったぁ〜〜〜!!!あの鳥マジでなんなん(笑)」と叫ぶ若い男性の声が聞こえてきた。清々しすぎる。理解したフリもせず、連れがどんな感想を抱いているのか探ることもなく「つまんなかった」と叫べるのはすごい。知らないけど多分彼は普段映画見ないんだろうな。話題になってるジブリの最新作だから観に来ただけなんだろうな。わたしとは違う生き方をしているんだろうな。と勝手に思いながら聴いていた。

花束みたいな恋をした
下りのエスカレーターで「俺ら高校生じゃん?ちょっと早かったっぽいよな!大人になったらわかんのかな」と話をする男子高校生3人組。お前ら可愛いな。10年後くらいにもう一度この映画を観た暁には、必ずわたしにも感想を聞かせてくれよな。あとララランドとかも見たら教えてね。

ボヘミアン・ラプソディ
人に肩を借りないと歩くこともできないほど泣き崩れている女性。フレディがどんな思いで生きていたのか、自分がどれだけフレディが好きかを叫んでいた。愛。泣きすぎて半分くらいなにを言っているかわからなかった。

貰えるものは貰っておきたい