100円の日記
5月20日 水曜日 晴れ
清潔な日差しを浴びて目覚めると、15時だった。
ちくしょう。2日連続で9時に起きてたから、まっとうな人間になれたと思ったのに。人間はそう簡単に変わらない。変わってたまるか。
猫が昨日引っ掻いた傷を、猫が舐めてくれる。「大丈夫?痛くない?」いや、やったのお前やんけ。手口がDV野郎。こうやって沼にはまっていくのね、依存完了。お腹が空いた時だけ優しくしてくれてありがとう。
久しぶりに街に出た。
緊急事態宣言が解除されたのは知ってるけど、嘘みたいな日常だった。「なにも問題なかったよ」みたいな顔して、当たり前みたいに時間が過ぎる。なんだこれ、気持ち悪い。
店に入るたびに手を消毒する。アルコールに負けて手がかぶれた。まるで「本当にやっかいなウイルスは人間だよ」と言われてるみたい。
米を2合炊いて、ごはんを2合食べた。いろんな感覚がバカになってる。
モヤモヤがおさまらなくて、4時にコインランドリーへ。
乾燥を待つ間の20分ひま。誰もいないのをいいことに、歌って踊ってみた。油断してると綺麗なお姉さんが来店。恥ずかしいのを誤魔化しながらよく見ると、近所の花屋で働いてる人だった。夜中の変なテンションで仲良くなったら、「こんな格好なんで、また今度ちゃんとオシャレして会いませんか?」って言われたから今日はコインランドリー記念日。
綺麗な~全部うそ。本当は犬を抱えたマダムが来た。歌って踊ったところから、うそであれ。
(このマネキンの役割とは…?)
*
5月21日 木曜日 晴れ
なんだか肌寒い。夏みたいに暑い日、梅雨みたいな雨の日を繰り返したから、日付がわからなくなる。二行前に日付書いてるからわかってるやん。
散歩に出かけたら、動物園が開園してた。家から徒歩15分の遠足。
おにぎりでも持ってくれば良かったと後悔したけど、ホットドッグを食べたらどうでもよくなった。
もし英語の教科書を作る人になったら、「ホットドッグはこの世で最も美味しい食べ物のひとつです」って文章を載せる。英訳はわからん。
猿はなにもしてないからいい。もっと楽しそうな写真を撮ればよかった。
「好きな動物は?」
「ゾウとキリン」
「大きい動物が好きなの?」
「恐竜っぽいのが好き」
「なんだそれ」
「でも爬虫類は好きじゃない」
「よくわかんない」
52歳のオランウータンを眺める。こんな環境、そりゃあ快適だろうけど退屈そう。人間に生まれてよかった、コーラ美味い。なんて考えてたら、こっちが観察されてるような気分になった。
「俺から見ればお前のほうがよっぽど退屈そうだぞ」
*
100本目のnote
100円の有料記事でも書こうとして、すぐに諦めた。向いてない。
だって、きっかけはさておき、超ウルトラ最高なコンテンツが無料で楽しめる時代じゃないですか、今日。
好きな時に好きなことを書くしか無理。
noteで友だちが増えて嬉しいな。頂いたサポートより、サポートした金額のほうが多いのはいい感じ。
自分が特別に思うことほど、他人から見れば取るに足らないこと。
「言いたいことが言いづらくなった」なんて理由で作った別アカウント。何者になったつもりやってん。自意識ばかり高くなって、嫌になっちゃう。ビールを飲めば忘れちゃう便利な脳みそ、助かっちゃう。
気まぐれに書く日記を、こっちのアカウントで書いてみた。101本目からもよろしくね。