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#小説

死んだ星の光を浴びる

恋愛のことは書かないつもりだったんだよ。 だってダサいじゃん。 感情に浮かれて、衝動に溺れ…

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【短編小説】山の上のアイス屋さん

「おーい、ぼく。アイス買ってきてくれよ。」 ブロック積みにトタンを渡しただけの古びたバス…

優まさる
5年前
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8分間のサマー・トレイン #あの夏に乾杯

いつもと同じ夏が、過ぎ去ろうとしていた。 量販店で買ったマキシ丈ワンピースが暑さで足にま…

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消えない泡 #あの夏に乾杯

北の夏は短い。 盆だというのに吹き込む夜風は涼しく、虫の声も秋を感じさせる。リビングの窓…

宿木ゆき
4年前
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【掌編小説】きらい

彼は、“きらい”をどうしても愛せなかった。 どうやら“きらい”を持っていれば、他人と簡単…

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あなたとまた、ふたりで。

「恋の始まりは、オオゼキでした。」 30歳もとっくに過ぎ、周りの人たちが次々と結婚していく…

ぼくらきっと鏡みたいだった

「小説家になりたいんですよね」 初めて会った時にそう言った私に、なんと答えたか覚えてますか。 覚えてないだろうなあ。 だって本当に何気なく、思わず言ったって感じだったから。 でも私は一生忘れない。 私に運命の日があるとしたら、それはあの何気ない午後のことだった。 * 大学4年の私は、就活を終えてひましていた。 持て余すほど時間があるのはきっといまだけだ。せっかくだからなんかおもしろいことしたい。そう思って、変わったバイトやボランティアやイベントを探しては参加したりして