ロコモと寿命との関わり
前回、ロコもティブシンドロームについてご紹介しました!
今回は前回説明したりなかったのでより深く学んでいこうと思います!
背景
ロコモティブシンドローム、通称ロコモは
運動器の障害によって日常生活に制限をきたし、介護・介助が必要な状態になっていたり、そうなるリスクが高くなっていたりする状態
を指します。
介護・介助が必要になる原因の一つとして加齢があります。
平均寿命から考えてみましょう。
厚生労働省によると2019年の日本人の平均寿命は
女性:87.45歳
男性:81.41歳
となっております!
女性は7年連続、男性が8年連続で過去最高を更新しております!
少し前の記録も見てみましょう。
1947年では
女性:54.0歳
男性:50.1歳
でした。
この約70年の間で男女共に30年寿命が伸びたことになります。
これは、医療の進歩により長生きできるようになったことで、平均寿命が伸びたのだと考えられます。
しかし、長生きできれば良いというわけではありません。
ここで健康寿命についても考えてみましょう!
健康寿命とは
WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間。(eヘルスネット参照)
となります。
つまり、平均寿命から健康寿命を引いた期間が自分一人の力で身動きが取れる期間となります。
※健康な期間と表記されているものもありますが、健康に関しては考え方が多岐にわたるため、「自分一人の力で身動きが取れる期間」とオリジナルの書き方をさせていただきます。
そして、この健康寿命ですが、現在2016年時点のものが公表されており
女性:74.79歳
男性:72.14歳
となっています。
健康寿命も何年上昇してきており、これは高齢者の健康状態の改善が示唆されています。
しかし、年代は違いますが上記した最新の平均寿命から健康寿命を引くと約10〜15年はあります。その期間は寝たきりや介護を必要とする生活を送ることが考えられます。
10年って長いですよね…しかも自由に身動きが取れなくなってしまったらと思うと、辛いなんてものではありません。
また、長生きできるようになった分、多くの人が長年にわたり運動器を使用することとなっています。
加齢に伴い骨も筋肉も弱くなっていきます。
骨は折れやすく、筋肉は弱くなっていきます。
そうなると、怪我のリスクが高くなり、怪我からの回復も徐々に遅くなっていか、次第に動けなくなっていってしまいます。
実際に、人口の高齢化とともに高齢者の運動器疾患が急増しているという報告があります。
特徴として
・50代以降急増
・50歳代は40歳代の約1.7倍
・60歳代で2倍を超える
・70歳代でほぼ3倍
とあります。
また、介護サービスを受ける人も年々増加傾向です。
しっかり自分の身体の状態を良好にしておくためにも、運動は必要です。
ただ日常生活を送っているだけでは身体は弱くなってしまいます。
その細かい理由は後ほど紹介しようと思います!
参考
2019年健康寿命はさらに延伸~制限がある期間はやや短縮するも、加齢や健康上の問題があっても、制限なく日常生活を送ることができる社会を構築することが重要
中山耕三:ロコモティブシンドローム(運動器症候群). 日老医誌, 2012, 49: 393-401.
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