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#47 福kin プリントクリエイターのアプリ連携機能を活用しよう!

※福kin(福祉の現場のkintoneシステム)

※福祉医療業界で活用できるシステム作成のnoteです

※最後に松田さんからいただいたアドバイスの追記あります

記事を書くに至った経緯

nacchi.さんのツイートに対して矢内さん含めエヴァンジェリストの方から様々な回答が寄せられました。

その流れの終盤で松田さんより

のようなアプリ連携についてのアドバイスがあり、それに対してnacchi.さんが

のように反応していたので、もしかしたらプリントクリエイターのアプリ連携って活用してない方も多いのかも?と思い立ち記事を書くに至ったわけです。

ちなみにアプリ連携機能はプレミアムプラン限定の機能です。

スクリーンショット_053120_041531_PM

アプリ連携とはなにか??

トヨクモさん的な説明では
複数のkintoneアプリからデータを引用し、帳票に活用するもの
です。

さて、当デイサービスでどのように活用しているか1例を示します。

通所介護計画書(兼 個別機能訓練実施計画書)_1

こちらはデイサービスの通所介護計画書兼個別機能訓練実施計画書になります。

この1枚の帳票を作成するために「マスタアプリ」「計画書アプリ」「利用者カルテアプリ」「5項目評価アプリ」4つのアプリの情報を集めて1枚の用紙にまとめ上げてます。

ちなみに「マスタアプリ」は相談員、「計画書アプリ」と「5項目評価アプリ」は機能訓練士、「利用者カルテアプリ」は介護職、それぞれが責任をもって管理しています。役割分担と連携がこの用紙1枚で実現しているように私には見えます。

アプリ連携を使わない運用ではどうなるか?
恐らく、1つのアプリにルックアップをたくさん仕込んで、同期させてからプリントクリエイターに落とし込むという流れになるでしょうか。

でも、kintonehiveでも話題になりましたが、複数のルックアップがあるアプリって現場に嫌われるんですよね…。構成が分かりづらいし、取得し忘れるし、自動で同期するにもひと手間かかる。要は面倒になるわけです。効率化から遠ざかるわけです。

各アプリにはきっちり最新の情報が入力されているのならそれを生かさない手はありません。

そんなわけでプリントクリエイターのアプリ連携なのです。

おおまかな機能

よく使うのは利用者コード(キーコード)で連携させて情報を取得するというもの。

例えば「報告アプリ」からAさんの報告だけ取り出して印刷したい場合の設定はこうなります。

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利用者コード同士を繋げるのもマウス操作のみで完結するので容易です。

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あとはこの設定したアプリ連携を帳票レイアウトに載せていきます。

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これでアプリ連携の設定、からの帳票設定が終了です。

アプリ側を見てみましょう。

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利用者コードに注目です。報告アプリにある10000や20000件の報告の中から該当利用者コードが入力されている報告のみ拾い上げて帳票に載せてくれます。

出力を押すと、

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見事、月曜太郎さんの情報のみを取り出して帳票になりました。

もちろん違うアプリ同士を繋げる事も可能です。

今回は訪問看護の計画書・報告書アプリの帳票に、日々の経過を記録する報告アプリの情報を載せてみましょう。

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計画書・報告書アプリで作成した帳票にアプリ連携で作成した報告情報を載せていきます。

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ちょっと複雑な条件で情報を取り出そう!

利用者コードで繋げて情報を取り出すだけでは物足りません。

例えば条件をつけて情報の抽出を行いたい時もあるはずです。

報告アプリには重要な報告と薬情報の報告の際につける「種類チェックボックス」があります。項目は重要薬情の2つです。

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せっかくなのでアプリ連携でAさんの重要な報告のみ取り出して印刷してみましょう。

簡単そうですね。アプリ連携の設定画面で重要にチェックされているもののみを選べばいいのです。

ところが設定画面でなにやら暗雲が立ち込めます。

種類というフィールドコードは取れるものの、重要薬情といった項目までたどりつけません。

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結果は失敗です。薬情と重要のどちらにもチェックがついていないものが印刷に上がったり、薬情にしかチェックがないものが抽出されたり。

では、重要で抽出は諦めて、ここ一週間分の報告のみ取り出して印刷してみましょう。

何となく報告日フィールドを指定して、7日前以降と設定すればいけそうです。

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どうやら選択項目だけでやりたい事を実現するのは無理みたいです。

と、ここで注目して欲しいのがココです。

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な~んだ、選択項目でなく、連携クエリにREST APIで記述していけばいいんじゃないか!

REST API?なんですかそれは??

ここからが今日の本題です。

REST API?すいません、正直ぜ~んぜんわかりません。

しかしこの連携クエリ機能を乗り越えないとアプリ連携の真価が発揮できないのです!

だって、

・今月の情報のみ抽出
・該当フィールドが空白のものは省いて印刷
・〇曜日の情報のみ選択
・終了者は印刷しない設定

とかとか、したいですよね。

なのにクエリ連携に何て書いていいかわからない。

やってみようREST APIのGET

※下部に追記あり

そんなこんなで悶々としていた私ですが、時を遡ること2年半前、目にして衝撃を受けたのがジョイゾーさんのこの記事です。

REST APIのGET!

RESTAPIをGETできるって書いてあるじゃないですか(意味はわかりませんが)!?

早速JSEdit for kintoneを活用してジョイゾーさんの記事にあるコードを実装してみましょう。

(function() {
 "use strict";

 kintone.events.on('app.record.index.show', function(event) {
   console.log(kintone.app.getQuery());
 });
})();

終わりましたら、kintoneのアプリを立ち上げて、F12キーを押してコンソールを開きましょう。

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おわかりいただけますか?絞り込んだ条件に該当するRESTAPI構文が自動的に表示されてるんです。

絞り込みの条件を追加すれば、構文も変化します。

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利用者コードをつなぐ構文は私のアプリの場合は利用者コード = {%利用者コード%}です

あとは利用者コード = {%利用者コード%} and とandで繋げて、その後にコンソールに記載されている構文をコピペすればいいのです。

例えば先の報告アプリで該当利用者様の重要報告のみ取り出して報告日でソートするときは

利用者コード = {%利用者コード%} and 種類 in ("重要") order by 報告日 asc limit 500

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と連携クエリのフィールドに入力すれば目的の機能が実現できます。

最後に

最終的に印刷される用紙から逆算してアプリを作る際に、アプリ連携の知識がないとアプリ作成の設計にまで影響を及ぼしてしまいます。

アプリ連携があれば、複数のアプリにまたがる情報をまとめる必要があっても恐れるに足らず!

とっても使えて、とっても重要な機能ですので、是非諦めずに試してみることをお勧めします!

追記

記事をアップしたらすぐさま松田さんからこんなツイートが!!

えっ!どれどれ(._.)

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出てる~~

kintone.app.getQuery()とコンソールに打ち込むだけで出てます!

これはプラグインいらずの非常に便利な技です。

松田さん、ありがとうございました。

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