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意外と大事なエアコンの室外機のパイプ類。水害にも省エネにも効果あり?

今回は買ってよかったというか、必要に迫られて購入したもののDIY作業録含みです。あと、恒例の特許調査もしてみました。

DIYで修理を迫られたもの

エアコンのドレインパイプと虫が入らないようにするためのキャップ(以下、虫よけキャップ)の交換です。
エアコンの室内機からは触媒用パイプが2本、排水用のドレインパイプ、電源コードの計4本が束ねられて室外機へとつながれているものが多いです。排水用のドレインパイプは室内機で結露した水を排出するためのパイプなので、重力にまかせ室内から室外へ水が流れるだけです。

パイプはちょうど虫が入るのにいいサイズなのか、たまに虫が入って水の排出を止めてしまう事があります。水が排出されないと、室内機からドバーッと水が垂れてきて、エアコンの真下が大水害になります。私はコガネムシの訪問をうけて、真夏の2時頃に被害をうけた事があります。説明書をよく読むと、このような事態を想定してか、エアコンの下には「ものを置くな」と記載がありますが無理難題ってものです。

それ以来、虫が入らないように、ドレインパイプの先端に虫よけキャップを付けるようにしています。

今回、エアコンを増設したので、家にあるエアコン全てのキャップを確認したところ、一番古いエアコンのキャップがボロボロに。
キャップだけなら良かったのですが、ドレインパイプもボロボロになってしまっていたので、キャップとパイプを修理したという次第です。

ボロボロになったキャップとパイプ

劣化が進むとこんなことに

化粧カバーでドレインパイプなどが覆われていると雨風や紫外線などでボロボロになることはないのですが、化粧カバーで覆われていない部分は、もう悲惨です。
我が家のエアコンではないですが、劣化が進むとこんな感じになって、配管テープはもちろん、触媒を通す銅パイプがむき出しになります。

化粧カバーがないとここまでボロボロになる

DIY作業開始

化粧カバーを途中まで外して、ドレインパイプを途中で新品に継ぎます。パイプは100円/m、継ぎ手は1つ150円くらいです。配管テープは結構な長さでしか売ってないので、前回の残りを使っています。いくらしたか覚えてませんが、1回の使用分にしたら100円にも満たない程度だと思います。
まずは、化粧カバーを外して、古い配管テープを外します。

化粧カバーの中はほとんど劣化していませんがカバーから出た途端に劣化が見られます

ドレインパイプの劣化してない部分でカットして、継ぎ手で新しいパイプを使って延長します。写真にはないですが、継ぎ手部分は防水テープでさらに巻いて延長完了です。

ドレインパイプを延長

あとは、配管テープを下から上に包帯を巻く要領で巻いて、必要な交換作業はほぼ終了。

化粧カバーがかぶさるちょっと上まで配管テープを巻く

化粧カバーを元に戻し、余分なドレインパイプをカットして、虫よけキャップを付けて完了です。ドレインパイプの先端は地面に接しない方がいいそうです。その方が詰まりにくいとか。

ドレインパイプを適当な長さに切って、キャップをつけて完成

虫入りや見栄え以外でも大事な部分

触媒用パイプの断熱材がボロボロになり銅パイプがむき出しになるような状態は熱効率の観点では最悪です。冷えた触媒が露出した銅パイプを通る間に部屋の外の空気を冷やすことになり、部屋の中に触媒が届いたころにはぬるくなってしまいますからね。
省エネ努力を頑張っている方は特にですが、エアコンの配管を一度点検した方がいいかもしれません。

点検が面倒という方は、化粧カバーをつけることをお勧めします。化粧カバーの内側は全くと言っていいほど、劣化しません。ある意味、化粧カバーも買ってよかったということになります。

関連特許を調べてみました

化粧カバーや虫よけキャップに特許があるのか、と疑問に思い調べようかと思いましたが、どちらも当たり前過ぎる感じがしたので、虫よけキャップだけ調べてみました。
結果、全然見つかりませんでしたが、同じような図が載っている特許出願が見つかりました。特開昭63-44462号の図1です。

虫よけキャップと瓜二つの図がありました

虫が入らないという用途では見つからなかったのですが、管の先端を保護するキャップという機能でいくつか出願があり、そのうちの一つに穴あきの保護キャップがあったので、見た目だけは、虫が入らない用途かと(笑)。

探せば似たようなものはあるものですね。どうも、虫よけキャップ自体は自由に使える技術のようです。

最後に

部屋が水だらけにならないように虫よけキャップだけでなく、省エネの意味からも触媒用パイプが露出しているかどうか室外機のパイプ類を一度点検してみてはいかがでしょうか。
DIY初心者でもできる作業ですが、エアコンの室外機は重いうえに、触媒用のパイプは銅でできていて、かなり固いですので少し力がいるかもしれません。


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