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MSW ソーシャルワーク実習とARCSモデル

こんばんわ〜⭐️
今日は、ソーシャルワーク実習(社会福祉実習)とARCSについて、
脳内整理のためのアウトプット🏃‍♀️

何のためにソーシャルワーク実習に来るのか

さて、学生は、なぜソーシャルワーク実習に来るのか。

  1. 社会福祉士の国家資格取得のため

  2. MSWや、その実習領域の仕事に就きたいため

  3. 社会福祉士の資格をとっておきたいため
    (福祉関係の仕事にはつかないけど)

他にもあると思いますが、学生の思いはいろいろ。
受け手としては、その思いに合わせる必要もあるし、
学生側も、実習に来るのであれば、
その準備をしなければならないと思いますが、

3の場合には、なかなかモチベーション保てないですよね。
そのあたり、受け手側がどのようにするのか。。。

ARCSモデルで、ソーシャルワーク実習を考えてみる

さて、学生に、ソーシャルワーク実習の21日間を、
楽しく、学びを深めてほしいので、ARCSモデルに沿って考えていきたいと思います。
ARCSとは。。。

ARCSモデル

ARCSモデルは,Kellerの提唱した学習意欲モデルで,A:注意(Attention),R:関連性(Relevance),C:自信(Confidence),S:満足感(Satisfaction)からなる.

「教育工学事典」日本教育工学会,実教出版,2000

このモデルに沿って考えると、私たちは、学生の注意・興味関心を惹くように実習プログラムを展開する必要があります。

A:注意(Attention)

注意の側面:おもしろそうだ,何かありそうだという学習者の興味・関心の動きがあれば,注意が獲得できる。新奇性(もの珍しさ)によって知覚的な注意を促したり,不思議さや驚きによって探究心を刺激する。また,注意の持続には,マンネリを避け,授業の要素を変化させる。
A1 知覚的喚起:学習者の興味をひくため何ができるか
A2 探究心の喚起:どのようにすれば探求の態度を刺激できるか
A3 変化性:どのようにすれば学習者の注意を維持できるか

参考文献:「教育工学事典」日本教育工学会,実教出版,2000

学習者である学生の興味をひくために何ができるか。
今回の実習プログラムでは、オリエンテーションを丁寧に設けたいと検討中。
それと、実習プログラムの目的・到達目標についても学生と共有をしたい。

R:関連性(Relevance)

関連性の側面:学習課題が何であるかを知り,やりがい(意義)があると思えれば,学習活動の関連性が高まる。反対に,「何のためにこんな勉強をするのか」との戸惑いは,関連性の欠如に由来する。学習の将来的価値のみならず,プロセスを楽しむという意義や課題の親しみやすさも関連性の一側面だとされている。
R1 親しみやすさ:どのようにすれば学習者の経験と教材とを結びつけることができるか
R2 目的指向性:どのようにすれば学習者の目的と教材を関連づけられるか
R3 動機との一致:いつどのようにすればが学習派の学習スタイルや興味と教材とを関連づけられるか

参考文献:「教育工学事典」日本教育工学会,実教出版,2000

学習課題である実習目標に関して、「なぜこれを学ぶのか」「何を修得してほしいのか」を明示。
パフォーマンス課題としてロールプレイと症例発表を検討中。
ソーシャルワーク実践の現場に同行・観察・省察・振り返りを何度も行い、自分がロールプレイをするならどのようにしていけばよいかを、学んでいってもらう。

C:自信(confidence)

自信の側面:達成の可能性が低い,やっても無駄だと思えば,自信を失う。逆に,学び始めに成功の体験を重ねたり,それが自分が工夫したためだと思えれば「やればできる」という自信がつく。自信への第1歩は,ゴールを明確にし,それをクリアーすること。教師の指示にただ従うだけではなく,試行錯誤を重ね,自分なりの工夫をこらして成功した場合(学習の自己管理),自信はさらに高まる。
C1 学習欲求:どのようにすれば学習者が前向きな成功への期待感を持つように支援できるか
C2 成功の機会:学習経験が,学習者自身の能力に対する信念をどのように支えたり高めたりするのか
C3 コントロールの個人化:どのようにすれば学習者は自分の成功が自分の努力と脳力によるものであると確信するか

参考文献:「教育工学事典」日本教育工学会,実教出版,2000

自分なりの工夫をどのように学生にしてもらうか。
この辺りは今回初めての試みになるので、スーパーヴィジョンを通して考えていくしかないかしら。
達成目標に到達するまでのマイルストーンについても考えたい。それをこなしていくことで、自信につなげたいところ。

S:満足感(Satisfaction )


満足感の側面:学習を振り返り,努力が実を結び「やってよかった」と思えれば,次の学習意欲へつながる満足感が達成される。マスターした技能が実際に役に立ったという経験や,教師や仲間からの認知と賞賛,努力を無駄にさせない首尾一貫した学習環境などが重要だとしている。
S1 内発的な強化:どのようにすれば学習経験の本来の楽しみを促進し支援できるか
S2 外発的報酬:学習者の成功に対して,どのような報酬的結末を提供するのか
S3 公平さ:どのようにすれば学習者が公平に扱われていると感じるか

参考文献:「教育工学事典」日本教育工学会,実教出版,2000

やって良かったと思ってほしいので、評価をしっかりと行い、学生の自信につなげたい。それと、伴走できる関係づくりも構築したいなぁ。

ARCSモデルを実践する

こんな感じで、ARCSモデルをソーシャルワーク実習で実践していきたいと思っています。
どんな形になるのか。この辺りは、しっかりと実習期間中に検証しよう!

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