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200426_とある、きりたんぽ鍋のお話

最近、我が家では、土日になると、DIY活動が始まる。世の中の多くの人が家に引きこもり、「家を整える」にエネルギーを注いでいる様子だが、我が家でも例外なく、割と激しめの整え作業が行われている。「日曜大工という素敵な日本語があるが、まさにこれのことか…」とかとか思いながら、今日も楽しく、テーブルになる予定の木に塗装していた。

かれこれ4週連続くらいで日曜大工を続けているわけだが、自然と役割分担されていくのが面白い。大きく分けると、作業(肉体労働)チームと、癒し(料理など)チーム。我が家には子どもも何人か住んでいるし、男女の割合も半々くらいだが、属性で区切られないところも、楽しい。子どもたち(全員男の子)には、最初は、わかりやすい肉体労働系が人気だったが、今や肉体労働チームに残った子どもは、1人。残りの2人は、お料理チームに移行していった。

私は、圧倒的に、作業(肉体労働)チーム所属である。特に、破壊系が好きで、うおーっと作業して、ご飯をたべながら、最高に美味しいビールを飲むのが大好きだ。また、料理チームのチームワークをのぞき見するのも、大好き。どこかに片足属しながらも、いろんなチームをふよふよするのが好きな自分の特性は、子どもの頃から変わらない。

今日も、料理チームは、朝から買い物に行ってくれていた。10代女子と40代女子がキッチンに立ち、安いスーパー情報を対等にシェアし合う姿は、もう見慣れた景色だけれど、属性によって分断されがちな現代社会に置いては、なかなか見られない稀有な景色なのかもしれない。

「何を作ってるの~?」と聞くと、「きりたんぽ鍋!今日はダシから作ってみるの。美味しくできるかなあ~。」と、返ってきた。きりたんぽ鍋かあ~、弟の大学の卒業式のために秋田に行ったときに食べたのが最後だ。きりたんぽの特徴って、きりたんぽが入っていること以外は、普通の鍋なんだったっけ?あの居酒屋で食べたきりたんぽ鍋、美味しかったなあ…と色々回想しながら、ワクワクを募らせていた。ここ最近は、一日の3分の1くらいは、食べ物のことを考えている。

さあ、作業を終え、夜ごはん。慣れない塗装作業で、ほどよい疲労感。ビールでも飲みたい気持ちもあったけれど、「まあ、みんな水だし、今日は水でいいか」という、惰性な気分を優先。それよりも、きりたんぽ鍋×白米が、楽しみすぎる!

「わーい、きりたんぽ鍋だ~!」
「うん、でも、きりたんぽは入ってないんだけどね!代わりに、おもちが入ってるよ~。」

WOW!(笑)
きりたんぽ鍋は、きりたんぽがなくても成り立つのか?!きりたんぽがないきりたんぽ鍋の特性は、なんなのだろう?!問いが、楽しく、グルグル。きりたんぽがなくてもきりたんぽ鍋の味がするのか否か、楽しみで仕方が無くなっていた。。。そして、食べる。…これは、きりたんぽ鍋だ!

おもちでスープがどろどろしているところも、一定のきりたんぽ鍋感を担ってくれていそうだけれども、みんなの食事中の会話を聞いていてわかったことは、きりたんぽ鍋感を出してくれている重要人物は、「せり」らしい。いやあ、びっくり。美味しい。せりって、すごい。

そして、やっぱり、ダシが最高に美味しかった…

野菜含め、食材に疎すぎることがコンプレックスな私は、こうして、一つずつ、他者ドリブンで、広い世界のことを、学んでいくのである。

そんな、一日。

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どうせ書いている日記。独り言を、つらつらと。閉じておく理由もみつからないので、公開してみることに。ちょっとやってみて、意味がありそうであれ…

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