脳震盪のメカニズム
今回は脳震盪について書いていきたいと思います。
みなさん、脳震盪についてどのくらい知っていますか?
頭をぶつけてフラフラなるような感じでしょうか?
実は脳震盪はわかっていないことが多いのです。
そんな脳震盪について今回は解説していきたいと思います。
脳震盪とは、
外部からの衝撃によって脳が頭蓋骨内で急激に揺れることで起こる外傷性の脳傷害(TBI)です。急激な脳の揺れは、脳の脳細胞のダメージや脳内で生理学的な変化が起きてしまいます。1)
https://www.cdc.gov/headsup/basics/concussion_whatis.htmlから引用
日本は特にですが、
まだまだ脳震盪の対して甘い考えの人が多い印象がありますが、脳震盪は深刻な脳傷害であることを認識しなくてはいけません。
動画内でもあるように脳震盪はCoup injuryとCotre-coup injuryの2つがあり、
衝撃を受けた場所で起こるCoup injuryと衝撃を受けた反動で反対側の部位が損傷を受けるCotre-coup injuryがあります。
さて、
ここで一つ面白い動画を見つけました。
どこの細胞がダメージを受けるのでしょうか?
衝撃を受けった場所?Coup? Contra-coup?
実は一番ダメージを受けるのは脳梁という説があります。
エビデンスではないのですが、面白い動画を見つけました。(日本語訳あり)
https://www.ted.com/talks/david_camarillo_why_helmets_don_t_prevent_concussions_and_what_might/transcript?language=ja
このTEDのプレゼン(特に8:00〜)では、
脳震盪のダメージが脳のどの部位に起こるのかを解析しています。
もちろん、衝撃自体も大きな問題にはなると思うのですが、
ここでは脳がストレッチされることによって大きなダメージを受けると言われています。そして、ダメージを最も受けやすいのが、脳梁と言われています。
動画内でも解説されていますが、慢性外傷性脳症がある元アメリカンフットボール選手は、脳梁の密度が極端に少ないとも言われています。
この現象が慢性的な脳障害の原因ではないかと言われています。
ただ、様々な考察がされていますが、
実際のところは詳しくはわかっていないのが現状です。
参考文献
Meaney DF, Smith DH. Biomechanics of concussion. Clin Sports Med. 2011;30(1):19-vii. doi:10.1016/j.csm.2010.08.009
脳震盪後の対応などは個人ブログに詳しく記載しています。
https://yuto-atc.com
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