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となりのバンドマン&Next Story

コロナの影響もあり、1月に開催される予定だったイベント、となりのバンドマン。
延期公演が無事昨日4月7日になんばハッチで開催となりました。

メンツは
dustbox
kobore
HEY-SMITH
という。
本人たちもMCで口にしていたので言っておくと、
主催はGREENSというイベント会社で。
なので、ダストとヘイスミに関しては「いつもの二組」という感じなのですが、
そこに今をときめくkoboreが入ってきたそうで。

koboreはダスト、ヘイスミ、どちらも初対バンということもあって、
お隣さんどころか他人も他人だったそうで。
でもイベント後半には打ち解けてる感じも見られましたね。
まずはなにより、こういった対バンイベントが大きな箱で開催出来ているという喜びね。

僕の大好きなバンド、EGG BRAINは以前、
「対バンツアーにしたかったけど、コロナのこともあるからワンマンツアーにした」と語っていました。

ポップでいながらソリッドなベースラインの光るポップパンクバンド。
是非EGG BRAINもチェックして欲しい。

となりのバンドマン@なんばハッチ(22年4月7日)

1.dustbox

話を『となりバンドマン』に戻しまして。。
まさかの一番のベテランdustboxからのスタート。
それにしても、それにしても好き。
思えば2006年位からずっと聴き続けている、大好きなバンドで。
彼ら自身ももう活動歴でいうと20周年を超えていて。
メロコア界でずっと第一線で人気を誇っているバンドの一つですね。

ボーカルのスガさんの声も衰えないな…なんであんなハイキーを44歳になっても出し続けられるのか…
それでいながらギターもめちゃくちゃ旨い。
あのスピードを乗りこなしながらのボーカルワークは素晴らしい。

そしてベースのジョージさん、前半部分で演奏を思いっきりミスったそうで。
MCで暴露して会場を笑いで包んでいました。
あのジョージさんのキャラクターも本当に良い。愛されキャラ。
もじゃもじゃのアフロヘアスタイルなんですけど、実は僕も、学生時代ライブキッズだった頃は「キャベツー!」なんて野次を飛ばしていました。。恥ずかしい。

昨日のライブでも演奏されたこの曲。
このMVを見ればわかると思いますが、とにかくモッシュがしたくなるんですよ。
この状況下、昨日もみんなルールのもとで楽しんでいたんですけど、
僕ですら「ヤバい、めちゃくちゃみんなともみくちゃになりたい」って。
そう思わせてくれるライブの力って凄い。
ダストの曲を聴いてよくぞモッシュダイブを我慢してくれたな、と。
オーディエンスにも拍手を贈りたいくらい、ダストのライブ、キレッキレでした。

2.kobore

二番手に登場したのがkobore。
ダストのジョージさんに「koboreが挨拶来たけど一瞬で帰っちゃって。全然おとなりさんじゃないじゃん」なんて言われていましたけど(愛あるイジり)、
それもそのはずというか。ダストとヘイスミ、この二組より圧倒的に若いし、同じロックとはいえ、シーンが少し違うのでそりゃそうだな、という。

ダストがぶち上げたなんばハッチ、koboreはどう挑むのか…
答えは明確でした。彼らは、彼らなりのロックで魅せてくれました。
安藤さんの、ちょっと高めの位置で持つギターから繰り出される心地よい音色、
そしてギターボーカル佐藤さんの優しく柔らかな歌声。
「koboreと発します」
いつも通りの彼らのスタイルを貫き、静と動を匠に使い分けたライブを見せてくれました。
ダストとヘイスミのリスナーからすれば、ゆったりした時間にも思えたかも知れないが、僕としては緩急付いていてとってもいいなと感じました。

ライブで演奏された中で、やっぱりこの曲が一番良かったかな。好き。
でも個人的にはハッピーソングも聴きたかった。

日本語ギターロックバンドとして確実にこれから伸びていくだろう彼ら。
よかったらチェックしていただきたい。

3.HEY-SMITH


大トリ、満を持して登場のヘイスミ。地元大阪に凱旋。
koboreでクールダウンしたなんばハッチも、登場SEの瞬間にオーディエンスから歓声、そして総立ち。さすが。
先日は15周年記念のライブを東京ガーデンシアターで行い、ソールドアウト。
ヘイスミって昔から人気ですが、毎回「やっぱり凄いな」と思わせてくれますね。

なんといってもボーカル・ギターの猪狩さんのカリスマ性じゃないでしょうか。
猪狩さんほど「バンドマンとは」を体現している人はいないんじゃないかな。
求心力とか、リスナーの心の掴み方とか、それでいてオネエチャンも好き…しかもそれを全く隠さないパンクスタイル。カッコいい。

しかしまぁ本当に、空気感を全てヘイスミに変えるくらい。
オーディエンスもみんなスカダンスを一心不乱に踊りながら楽しんでいる姿も良かった。

『あ〜ライブハウスにいるな〜』って。

僕、自分がお酒強いわけじゃないのに、飲み会が好きなんですよ。
人がお酒を楽しそうに飲んで笑って喋っている姿を見るのが好きで。
多分ライブも、同じ感覚で楽しんでるんですよね。
『みんな、ライブ楽しんでるな〜。
 バンドって良いよな〜音楽っていいよな〜。俺も好きだよ〜』って。

話が逸れましたが、とにかくヘイスミのライブは昨日も最高でした。
今年はハジマザあるのかな。なんてことも思いながら。

大熱狂のまま終演、そしてアンコールで2曲。

いい曲。本当に。
あなたの周りにいる、悩める友達に是非とも贈ってほしい一曲。
タスクさんのドラムもキレッキレだ。1:15あたりのフレーズとか地味に凄い。

そしてオーラス曲。
猪狩さんの、心の内を全て吐露するような。今の世界に訴えかける一曲で終了。

この曲を見ながら僕は『もしこの日本でも戦争が起きたら…こういったライブも一切無くなってしまうのか…』なんてことを考えたり。
何があっても絶対に戦争は反対。
皆さんも、「音楽が好きだから」という理由でもいいので、戦争を良しとしないでいただきたい。切なる願い。
一刻も早く事態が終息しますように。。

となりのバンドマン、3バンドの良いライブを見られて至福のひとときでした。

追記:MCのテッペイマツイについて


大事なことを書き忘れていました。
今回のMC、テッペイマツイについて!
会場の空気を温めてくれたMCの二人!
テッペイさんは、神戸太陽と虎で働くスタッフ。
マツイさんは、ヘイスミのスタッフ。
…いやいや、ただのスタッフじゃなくて!!!!

テッペイさんは、RUNNERS-Hiのドラム…からのベースボーカルに転身した、
僕の大好きなお方!!というかランハイ、本当に解散してほしくなかったバンド!!
過去にはラジオでも流しましたが、この機会に絶対聞いて!!!

このときはテッペイさんはドラムコーラスを担当。
ライブではMCも担当していたなぁ。当時からめちゃくちゃおもろい兄ちゃんでした。
というか若すぎ。でも曲良すぎ。ボーカルはカツヤさん。
頼むから復活してくれ。

こちらはテッペイ氏がベースボーカルに転身しての一曲。
メロディライン切なすぎるでしょ。声もいい。
頼むから復活してくれ。頼むから。

そしてマツイさんは、ポップパンクバンド、Smash Upの元ギターコーラス!

懐かしい…シャツにネクタイ、そしてロン毛とメガネにハイトーンボイス。
今考えてもキャラ濃!!
でも素晴らしいギターコーラスでした。ライブめちゃくちゃ行ってたなぁ。

ちなみにSmash Upは今でもバリバリですので、要チェックを。


dustboxのNext storyと僕

ところで。
僕は3月末までFM802というラジオ局でDJを務めていまして。
最終回の放送の、最後の一曲をどうするかでとにかく悩んでいて。

3度のゲストに来てくださっていたこともあり、
森山直太朗さんのさくらにしようと思ってたんです。

(MVも一発撮りの気合。素晴らしい。)

ただ、放送の当日に、『やっぱりこの曲だ』、と思って選んだのが
dustboxのNext storyでした。

ダストが2004年にリリースしたEPから。
18年も前の曲ということもあって本当に悩んでいたんですが、

『18年経ってもずっと僕を支え続けている曲は、これだ』

と思って、『さくら』の後、最後の一曲に選びました。

【次の物語があなたを待っているのさ】

と。このフレーズが好き過ぎて。
『物語は既にそこにあって、後はあなたがその一歩を踏み出すかどうかだけなんだぜ』っていう。
ある種逆転の発想というか。

そしてなんといっても、音が、良い!!!!
サウンド面に関しても、名曲すぎる。
イントロのアルペジオで鳥肌ゾワっとなって、キャッチーなメロディラインと、サビでのコーラスパート。
そしてアウトロの切なさと希望を感じる終わり方。。
18年前とは思えない、一切錆びることのないグッドメロディ、素晴らしすぎません?

この曲でFM802のDJとしての仕事を終えた僕。
スタジオの外で待ってくれていた仲間のDJからも(あえて名前は伏せておきます)、
「絶対にダスト終わりで良かった。桜井さんらしい!」
と言ってもらえて、心底ホッとしました。

「自分らしい」

という、このイメージって、簡単なようで結構難しいと思うんです。
『桜井=ロック』というイメージが出来たことは本当に嬉しかったです。

あ、また話が逸れた。
昨日、dustboxの楽屋に挨拶にいって、メンバー3人にその話をしまして。
「ラジオ番組、Next storyで締めました」と。
そしたら凄く喜んでくれて。スガさんも

「えーじゃあ久々にライブでやろうかな!」

って。
「ってか○○しちゃう!?」
という、一応伏せるけど、ヨダレが出る発言もいただきました。

あの名曲を生んでくれた事への感謝、そして未だに第一線を走り続けてくれている事への感謝。
解散、活動休止をしていたら伝えられなかったかもしれない。

僕も運良く止まらずにラジオDJとして活動を続けられています。
「Next storyを歩んでいこう」と。
そしてなにより「関西のこのシーンは、絶対に自分が支えていくんだ」と、強く感じた夜でした。
僕には、このシーンを一番プッシュ出来るDJだという自信があります。

あとがきが長くなりましたが、全ては「となりのバンドマン」が与えてくれた想い。

やっぱり、ライブって、良いもんですね。

思い立ったら、その日があなたの人生を変える「今」かもしれない。
『Open to the Next Page right now』
Next storyからの続きのような歌詞。いつかラジオからも届けたい。

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