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ぼくのPoetry gallery

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かつて野に棲んだ詩鬼の残骸をここに記すという悪い趣味です。
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2020年8月の記事一覧

詩という言語構造体へ

いつしか「わかる」ということを買い被ってしまっていないだろうか。
「わからない」ということを見下していると言うよりは、むしろ畏れているようだ。
畏れているからこそ「わかりそう」で「わからない」ものは認めたくない。が、まったく「わからない」ものは追及せざるを得なかった。

詩は、わからない文学である。
物語のように筋道が必ずしも成り立っているものではない。作者の心で成り立つ言語の構造体であり、他人の

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