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私は夜を麻痺させたいタイプ、あなたは?

はてさて、ついにまあこのお方のソロ曲が世に放たれてしまったかと、どう考えても情緒・ジ・エンドオブザイヤー筆頭候補曲なわけで、せっかくなので、突貫工事ではありますが、曲の構成と歌詞から簡単に「CHILD」をさらってみることにしました。


まずは、私個人的に思った構成パート分けのお話から。マークソロ曲を曲の構成パートで分けると、4つに分けることができて、主には0:50〜のCと1:14〜Dの繰り返しで構成されていると思われます。

全体としてはR&Bが土台にあり、そこにラップとマークの言うオルタナティブロック要素が載っている、そのような気がします。

0:00〜0:18 A
0:18〜0:50 B
0:50〜1:14 C
1:14〜1:36 D
1:36〜1:59 C'
1:59〜2:21 D'
2:21〜2:44 C’’
2:47〜3:06 B
3:06〜 C’’’

以下部分ごとにつらつらと支離滅裂な情緒おしまいな感想を。少し長いです。
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A 〜0:18

冒頭のエレキギターのもの哀しげに響くリフ、ひとりで泣いているようなそんな雰囲気、ボーカルが入る直前にモノクロに色がつくMVの展開がまた妙に刺さる

B 0:18〜

ギターの音がバッキングギターのみになり、メロディーだったギターのリフに代わり響くマークのボーカル、0:36あたりからコーラスと、オルガンに近い音が入り、個人的なイメージとしては厳かな教会の中のようなそういうところのイメージ

C 0:50〜

曲が展開して、歯切れが若干悪く何かつっかえたようになり続けるトラップと、さっきまでのオルガンのような音はより大きく聞こえてきたと思ったら少しfuzzがかったような音に姿を変え、これら2つの音からは歌詞の「人々が見つめる僕は誰なんだ」を表しているかのように迷いや苦しみを感じた。

ある程度有名で顔が知れ渡ってる人がこのフレーズを歌うのって、めちゃくちゃ勇気がいると思うんですよね、自分は。人々に晒している僕が僕の全てって言ってしまうのは簡単だけど、じゃあそれはどう見えているのか、それは果たして本当に僕なんだろうかと。哲学的な域かもしれないけれど、周りの人に自分が思っているように自分が映っているのかわからないというのは、有名人でなくても誰しもが抱え得る悩みなのではないかと。1:08から四つ打ちで聞こえてくるエフェクト音は、かわいた音をしていて、この後の曲の展開の要素のひとつである焦燥感の裏にある諦めのような感情の音っぽいように思った。

D 1:14〜

"kill my night 君が壊してしまった夜に、僕が怪我しそうだ" の君と僕は同じ人物なのかな?と気になるところ、そしてさっきまでとスネアの音の響き方が全然違う、さっきまではやけにはっきり突き抜けるように聞こえてきたけれど、ここでは篭って聞こえて、より低音部が大きくなって聞こえて来るので、どんどん夜に追い詰められていくような、逃げ場所を狭められていくような不気味さがある。

C' 1:36〜

冒頭で鳴っていたような哀しげなギターの音も入り、またかわいたような突き抜けるスネアの音に戻る、常に低いところで蠢いているベース音は、常に飲み込まれそうな緊張感がある、そして次のD'がおそらくはこの曲の山場。

D' 1:59〜

"Red on my valentino" のフレーズを境に、また新しく中音部に浮遊感のある音が入ってくる、C'までの流れは、すべてこのD'で描かれる焦燥感と逃避に繋がっている気がする、"propaneが羨ましい、I need to blow up now" という歌詞にそれが表れている気がする。

propaneは、プロパンガスのことかな?火の気があれば爆発をするから、これがblow upに繋がるのか、なるほど。ここにまたボイスエフェクトがかかることで、より感情がこもって聞こえるし、ここのパートの最後に、"君どうかな?後で教えて?" はさすがにたぶんみんなが死ぬ (クソデカ主語)。


C" 2:21〜

またCパートに戻り、しかも歌詞も同じ、また何か繰り返す布石か?と思わせる構成

B〜C’’’ 2:47〜

そして、あれ?曲終わったかな?と思いきや、3秒程度の沈黙の後、Bパートが再び、Aパートにあったギターのリフを、マークが歌っているかのように聞こえてくるこの部分、ここはAであり Bである部分。

また教会のような雰囲気を感じさせる音をしているが、3:06〜C’’’は先に出た歌詞の"I need to blow up now" を曲の展開として組み込んでいる?
そしてコーラスがかなりゴスペル調、マークが好む傾向にあるんじゃないかと思われる音楽要素が、ここの最後には詰まっている気がする。
音がそうだからこそ、MVで後ろを振り向きながら逃げている演出が辛い。D'では自由になるまで後ろを振り向かないと言っていたのに、この演出で辛い。オタク辛い。

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A・Bパートで、C・Dパートを挟んでいる構成だからか、悪夢が繰り返しているような印象を曲全体から感じました。最後もこのCで終わっているし、急に終わる感じもあったので、終わりにしなければまたDに続けることもでき、この曲は常にループしています。
なかなかここまで曲からはっきりとコンセプトを感じる曲も珍しい気がするので、構成から見ていてとても面白く拝聴させていただきました………。本当にありがとうございます、イマークさん。オタクの情緒はジエンドです。しばらく聞き倒すと思うので、また感想出てきたら加筆修正していこうかと思います。

https://youtu.be/VbIf3z2SqHg

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