ヤシカ44の35mmフィルム化 その2
前回、
ヤシカ44で35mmフィルム撮影を行うにはほぼ無加工で大丈夫と話しましたが、一箇所だけ改造が必要な部分があります。
それは
裏面の赤窓をアルミテープなどで完全に塞ぐことです。
これをしないと
ここから漏れた光でフィルム中央部分が感光してしまいます。
まぁ改造と言うほどでもない内容ですね。
そして撮影前にもうひとつ触れておかないといけない事があります。
フィルムの巻き上げについてです。
普通に巻き上げレバーを巻いただけでは撮影領域が被ると思います。
1枚撮るたびにレバーを1.5回~2回ぐらい巻く必要がありますので
事前に練習して下さい。
さらに言うと
フィルムカウンターの数値や、軸にどの程度フィルムが巻き付いているかでも巻取り量は変化します。
この辺りも含めて事前に要らないフィルムで、よく確認しておきましょう。
間を開けすぎると撮影枚数が減りますし、詰めすぎると重なります。
さあこれで撮影準備は整いました。
撮影してみましょう!
yashica-44の使い方は、
[ yashica-44 説明書 ]とか[ yashica-44 使い方 ]でググれば分かると思います。
こちらのサイトなども分かりやすいですね。
露出計は付いていないので、
とりあえずスマホのアプリで代用しましょう。
アプリは照度センサを使うタイプとカメラを使うタイプがありますが
私はどちらも使えるPhoto Friend exposureというアプリを使っていました。
Photo Friend exposure ( iphone , android )
ただ、
まだ問題があります。
既にお気付きの方も居るかもしれませんが、
このままでは撮影は出来ますがフィルムを取り出すことが出来ません。
127フィルムは
次のスプール(軸)へ巻き取ってそのまま取り出す作りになっていますが、
135フィルムは元のケース(パトローネ)に巻き戻さないと遮光する術がありません。
つまりフィルムを取り出すには裏蓋を開けるしかありませんが、そのまま開けてはフィルムが周りの明かりで感光して全部真っ白になってしまいます。
対策としては、
真っ暗な部屋(暗室)で裏蓋を開けてからフィルムをパトローネの中へ手動で巻き戻すという方法になります。
手探りで行うことになるのでなかなか大変ですね。
ちなみにダークバッグというものを使えば昼間や外出先でも一応は可能ですし、カメラごと暗室のあるカメラ屋さんへ持ち込むという手もあります。
さて最後の最後に意外な苦労をしましたが、
全部パトローネの中へ巻き取ってしまえばもう感光することはありません。
撮影完了です。
あとはお近くのキタムラやサエダ等のカメラ屋に行って現像お願いしますと言えばネガになります。
一緒にプリントもお願いしますと言えば写真になりますし、スマホ転送もお願いしますと言えばスマホに画像データとして送って貰えます。
データCD化もお願いしますと言えばパソコン用の写真入りデータCDにして貰えます。
ただ、
写真(感光面積)が135フィルムの規格の36mm×24mmではなくなっていますのでプリントやスマホ転送やデータCD化は断られるかもしれません。
その辺りについてはまた別ノートで触れたいと思います。
続きます。
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